HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

インフレでなくともバブルは起こる;もう十分に危険水域です

世界の企業の負債が急増して、アメリカ株式が最高値をつけている状況からして、もうこれは「バブル」と呼ぶことができる。もちろん、あらゆる経済学者が一致したバブルの定義などはないのだが、いくつかのファンダメンタルズと株価あるいは負債率を比較して…

日米貿易協定は不利かだって?;不利に決まってるじゃないか

朝日新聞が日米貿易協定の収支試算をして、ようやく今日になって発表した。ちょっとおそくはないだろうか。まあ、それでもやらないよりはいいが、自動車関税および自動車部品関税を事実上アメリカが拒否したのだから不利は最初から分かっていた。 (朝日新聞…

最近、書いてみた文章などについて;日米貿易協定やMMTの考察

このブログは今年の5月に始めましたが、その少し前に「コモドンの空飛ぶ書斎」というサイトも準備を始めて半年ほど、多くはないですが、あれこれ書いてみました。そのなかで比較的読んでいただけたものを簡単に紹介しておきます。 まず、ひとつは日米貿易協…

いきなり社会主義ですか?;米国のマネをしても日本経済は救われない

米大統領選挙が1年後に迫り、アメリカでは民主党の候補者たちが、社会主義の色調を帯びてきたことが話題になっている。もちろん、トランプを擁する共和党側からの批判も多いが、民主党の最有力候補バイデンが、他の民主党候補を批判するさいに、ソーシャリ…

ジョンソン首相は選挙に勝てるのか;データで見る複雑な未来

最大野党の労働党のかなりの部分が賛成に回ったため、英国下院は29日、総選挙を12月12日に前倒しして行う特例法案を賛成多数で可決した。この選挙がジョンソン首相の思い通りになるかは分からないが、EU離脱(ブレグジット)への国民の意思を、選挙…

安倍政権のトランプへの「忖度」;日米貿易協定で自動車関税をプレゼント

わが国の首相は「その話はそのうちに続きをやりましょう」といわれると、「あ、これはもうOKの合図だな」と思うらしい。京都人の「考えておきますわ」ほどではないにしても、相手はトランプなのだ。勝手に自分たちに有利な判断をすれば間違うと、何故思わ…

増税に「納得」していいのですか:何に使われるのか考えないと

朝日新聞の調査によると、消費増税に「納得」した人は、全体の54%に上るという(同紙10月22日付け朝刊)。今回の増税を「納得している」は自民党支持層で74%というのは分からないでもないが、無党派層でも44%に達しているのは奇妙な話である。 …