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東谷暁による「事件」に対する解釈論

なんだ、やっぱり失敗じゃないか;安倍政権の新型肺炎対策の惨状

なんだ、やっぱり失敗じゃないか。今日発表された政府周辺の専門家たちの新型コロナウィルス対策の「見解」を聞いての感想だ。おそらく多くの国民の感想でもあるのではないだろうか。これなら、別に専門家でなくとも、こうした事態は分かっていた。 政府の息…

中国政府の「訂正」がもつインパクト;激変する新型肺炎のピークと終息の予測

中国政府が2月14日0時に発表した、新型コロナウィルス肺炎への感染者数および死者数の訂正は、これまでの発表が信用できないものと分かると同時に、新型肺炎の感染力や致死率についての見直しを促すものだった。そしてさらには、これまで不確実な情報か…

新型肺炎で死なないための最後の砦;中国もアメリカも封じ込めていない

新型コロナウィルス肺炎による死者が確認され、世界中を恐怖の渦に放り込んでから、すでに1カ月が過ぎようとしている。この間、明らかになったのは2003年のSARSに比べれば致死率(感染者の死亡率)が低いということと、日本の最終的な防御力は現在…

新型コロナウィルスの何が怖いのか;パニック防止がパニックを生む

いまも新型コロナウィルスが引き起こす肺炎が、中国だけでなく世界をも揺るがしていることは間違いない。しかし、人々の心を動揺させているのは、ウィルスだけではない。まさに新型コロナウィルス肺炎の流行を阻止すべき人たちの「不確実」な発言もまた、世…

アメリカとイランの戦線は拡大する;米イ戦争シミュレーションで予測

アメリカのソレイマニ司令官暗殺に対して、イラク側の報復が行なわれたが、これから両国はどのような事態を迎えるのだろうか。こうしてワープロを打っているうちにも、状況は急変してしまうかもしれない。しかし、これからの推移を予言できないにしても、何…

米国はイランと戦争するのか;論じられない2つのファクター

トランプ大統領のソレイマニ司令官暗殺に対して、イランのイスラム革命防衛隊がイラクの米軍のアル・アサド基地を攻撃して、本格的な戦争への予感が世界を覆っている。すでにイラクはこの攻撃がアメリカへの「報復」であることを表明している。1月8日の東…

和牛の輸出を2倍にすると安倍首相がいってる;いったい誰がその和牛を生産するんだ?

安倍政権は12月10日、2018年に14.9万トンだった和牛の生産量を、35年度には30万トンに倍増する計画だという。例によって数字上の辻褄合わせで、ご都合主義的なお話なのだが、そもそも肉用牛飼育の農家が激減しているなかで、いったいどうや…