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東谷暁による「事件」に対する解釈論

いまこそ根拠と論理で語りたい;宮坂昌之著『新型コロナ 7つの謎』を読む

新型コロナウイルスの感染が広がって、パンデミックとなってからも、マスコミによって報道される情報がどこまで正しいのか、どこまで根拠のある話なのかを判断しようとすると、基本的な知識がないことに気がつかざるを得なかった。それは当然のことで、実際…

モデルナとファイザーのワクチンの違い;有効性だけでなく4つほどあります

「コロナ・ワクチンが出来るのを待つのは、やってくるバスを待っているのとちょっと似ている」と英経済誌ジ・エコノミスト11月17日号は書いているが、バス停はいまも惨憺たる荒野のなかにあるといってよい。英国では同日に死亡率が一気に40%も上昇し…

日本のスウェーデン報道がおかしい;コロナ対策を8月時点での感覚で報じる危険

普通の判断力をもっていて、さまざまな報道を目にしていれば、いまスウェーデンのコロナ対策がうまくいっているなどという人はいないだろう。ましてや、報道機関に属していて、世界の情報も広く取り入れて判断している記者たちが、いまも今年8月ころの事態…

ファイザーのワクチンが直面する難関;冷静に考えればまだ第一歩にすぎない

ファイザーとビオンテックによるコロナワクチンが、第3相臨床試験において有効性90%を示したというニュースは、世界を駆け巡って多くの人が「コロナ禍からの脱出が可能になった」と明るい気持ちになった。なかでも株式市場は急騰して、経済においても大…

ポスト・トランプの憂鬱;バイデンは本当に「修繕」ができるか

いまもトランプ大統領は、いわゆる「敗北宣言」をしていないが、すでにアメリカ国内だけでなく、世界の首脳たちもバイデンを次期大統領として、祝辞を送り始めている。いかに奇策を弄しようとも、トランプの再選を信じるのは、アメリカ国内の狂信的な支持者…

米国経済は33.1%の急伸だそうだ;その内実をよく見てみよう

数日前、ネットでニュースを見ていたら、トヨタが生産過去最高とあったので、見間違いではないかと思ったほどだった。このコロナ禍のなかで、そんなことが起こりうるのだろうか。よく読んでみると、9月の生産が前年同月比で11.7%増で、限定付きではあ…

トランプは敗北を認めない?;大統領から降りない秘策とは

トランプは負けてもホワイトハウスを去らないという話は、もう、随分前から言われていた。しかし、アメリカは法制が整った国家なはずである。いくらトランプでも、そんなことができるのだろうか。それができるのだとアメリカの評論家たちは言っている。さら…