HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

トランプ大統領のガザ和平プランは実現を考えていない;ネタニヤフの掃討計画を支援するだけ

トランプ大統領が「ガザ和平案」を発表して、ネタニヤフ首相が支持すると述べたので、初めは大スクープのような扱いだったが、やがてその内実が明らかになるにつれて、評価はわかれてしまった。「驚くほど洗練されたバランスのとれたアプローチ」から「アラ…

アメリカのレフトは暴力を推奨するのか?;カーク暗殺が引き起こした左派暴力論争

9月10日、米国のトランプ派活動家のチャーリー・カークがユタ州の大学で講演中に射殺された。この直後トランプ大統領は「ラディカル・レフト」の言論が問題だと主張した。すぐにレフトからの反論が相次いだが、3日後、英経済誌ジ・エコノミストは「米国…

トランプはどこまで米国と世界を崩壊させるのか;スティーヴン・ウォルト教授の「激しい怒り」を読む

アメリカは外交においても経済政策においても、トランプ政権のもとで自滅的な道をあゆんでいる。もちろん、それをすべてトランプ個人の責任にするわけにはいかないが、トランプが2度目の政権についてから加速したことは間違いない。ハーバード大学のスティ…

石破首相は衆院解散に踏み込むべきだった;自民党はいまや分裂すべき時にある

石破首相が辞任を決めたとのニュースが流れている。私は衆院選に打って出るべきだと思っていたので正直いって失望した。いまや自民党は再び大きな危機を迎えている。ここで「再び」というのは、最近の混乱の話ではなく1993年にあった自民党分裂以来だと…

関税を15%に下げるために払った代償;赤澤大臣がサインした文書の中身を読む

赤澤経済再生相がアメリカ側と文書を交わして、ようやくのことで当初口約束していた15%まで関税を下げることができた。日本では株価が上昇するなど安心ムードが広がったが、それは相変わらずのお人よしで楽観的な国民性のなせるわざというしかない。忘れ…

トランプのウクライナ和平交渉はデタラメだ!;スティーヴン・ウォルト教授が慨嘆する「観光外交」の低劣さ

トランプ大統領のウクライナをめぐる外交は、何か成果をあげることができるのだろうか。もうすでに見えてきたように、プーチンはよほどの成果を得られないかぎり、トランプのまいた種になどに食いついてこない。それは種の撒き方が間違っているだけでなく、…