2026-01-01から1年間の記事一覧
トランプ大統領はイランの態度に怒り狂って爆撃を続けるようだ。しかし、爆撃だけで相手を屈服させることはできないというのが、現代の戦争のひとつの特色といってもよい。むしろ、爆撃は敵を硬化させ、さらには鼓舞させてしまうとの指摘もある。そして、今…
認知症はいまや人類の巨大な克服対象となった。老化と高い相関性をもっているのは分かっている。その微妙な関係を解明して少しでも苦しむ度合いを減らそうというのは理解できるし、私も高齢者なので期待してはいる。ただし、最近の「認知症は撲滅できる」と…
イラン戦争はどちらが勝ったのか? いまの時点で厳密に論じることはむずかしい。クラウゼヴィッツの『戦争論』にもあるように、評価のさいの時間の長短を変えることでその戦争の評価も、しばしば変わってしまうからだ。しかし、いまの時点で第二次トランプ政…
日本であまり盛んでないもののひとつに、核兵器の理論的な議論がある。そんなことはない、日本の保守派はしばしば核兵器を保有すれば、日本も世界の有力国の仲間入りができると主張しているではないかという人もいるだろう。しかし、その場合でもきわめて限…
イランとアメリカとの暫定合意が成立したもようだ。しかし、この停戦合意がこのまま60日間の追加的な交渉のなかで維持されると信じている人はいないだろう。なぜなら肝腎の核開発問題について、イランがこれ以上の妥協をするとは思えないからだ。そしてま…
イラン戦争はあきらかに泥沼化してしまった。果てしない沙漠化といってもよい。トランプ大統領とネタニヤフ首相の利害が異なることは最初から分かっていたのに、なぜこうなったのか。その理由についても多くの指摘があるが、いちばん大きかったのはトランプ…
トランプ大統領の乱暴なディール的戦争がアメリカの没落を早めている。そのいっぽうで政治的に巧妙に振舞っている中国の存在感は増している。しかも、AIを中心としたハイテクへの試みもアメリカを超えつつあるとの指摘は多い。では、巨大な不動産バブルの…
トランプ大統領が何かを言っても、それを信じる人間は世界にどれくらい残っているだろうか。ホルムズ海峡を開けさせると吠えたところで、相手のイランに対してアメリカ軍が攻撃を続けるだけでなく、イスラエルのネタニヤフ首相が自らの地位保全のためにヒズ…
トランプ大統領がネタニヤフ首相と始めたイラン戦争は、いよいよ失敗であったことが明らかになりつつある。いまやトランプはイラン戦争をめぐって窮地に陥っているといっても過言ではない。その理由は以下に述べるが、では、トランプ大統領はどうすればよい…
いよいよトランプの残忍なディール外交も終わりに近づいているのではないか。あれほどイランとの交渉は妥結に近づいていると世界に向けて発信しておきながら、またしてもその舌の根も乾かぬうちにイランのミサイル基地を攻撃してしまった。彼のいう「ディー…
またホワイトハウス周辺で銃撃戦があって、21歳の男がシークレットサービスによって射殺された。ナシール・ベストという名のこの人物は、昨年7月にもホワイトハウスにやってきて「わたしはキリストだ。捕まえてくれ」と言ったという。精神的な障害も疑わ…
米中サミットは明らかに習近平によってリードされており、トランプは彼の信頼度の低い言葉の繰り返し以外、世界のリーダーらしいところが見られない。それもそのはず、トランプは第二期目に入ってからというもの、ひたすらアメリカの信用とパワーを低下させ…
アメリカはなぜ常にどんなときでも、戦争の相手を徹底的に叩きのめし、そこに新しい民主主義国を建設しようとするのだろうか。いまの中東においても、いくつもの失敗をものともせずに、イランを民主化すると宣言している。ここには誤った「成功体験」の悪影…
アメリカ発の政治・経済の概念に「ソフト・パワー」がある。直接な軍事力を行使することをひかえて、その国が持っている魅力によって世界をリードしようというのが、もともとのこの言葉の起源といってよい。しかし、現在のトランプ大統領の国際政治において…
アメリカはいまもイラン問題を素早く解決できるという幻想に翻弄されている。ヘグセス国防長官は数日前もイランの石油産業を壊滅させると険しい顔で脅していた。しかし、イランはアラグチ外相がプーチン大統領と会談を行うなど、周りを固めるような動きを見…
あい変わらずハイテク株が急進を続け、AIブームはバブルではないとの説に根拠を与えているように見える。そのいっぽうでトランプ大統領が繰り広げた関税戦争によって、アメリカへの輸出に多くを頼っていた企業が苦しい経営を強いられている。しかし、そう…
トランプ大統領がホワイトハウス特派員協会の夕食会から退避する事件が起こったことはすでに世界中で報じられている。「目撃者によると、銃声が聞こえて武装警備員が夕食会の部屋に雪崩込み、多くの人がテーブルの下に身を隠したという。(ホワイトハウスに…
アメリカの株価も日本の株価も、バブル崩壊は間近といわれながら、いまも上昇傾向を続けている。この株高はバブルで崩壊間近だといわれても、いま株式市場はその兆候を明瞭に見せていないのだから、崩壊直前を主張する根拠が乏しい。しかし、やはりいまの株…
イラン停戦の期限である4月21日が迫るなか、再協議が始まるのかも分からない。そもそもこの「停戦」ですら正確にいって守られているとはいえない。「現状では、戦争は交渉によって解決されるより、エスカレートに向かう可能性のほうが高い」と述べている…
すでに分かっていたことだが、イランとの停戦協議が挫折すると、トランプ大統領は攻撃を部分的に再開するとか、ホルムズ海峡をアメリカ海軍が封鎖するとか、単なる嫌がらせか当て付けでしかないような報復を始めようとしている。いまさら理想主義によって建…
イランの最高指導者モジタバ・ハメネイは意識不明の状態にあり、政務を担うことはまったく不可能だと英国紙ザ・タイムズが報じた。ニュースは世界中に流れたが意外に衝撃は少なく、すでにこれまでの報道で十分予想できたためと思われる。このニュースはアメ…
トランプ大統領の演説は、注目していた世界の人々に安堵をもたらすものではなかった。戦争は終るのか終わらないか分からない。ホルムズ海峡は解放されるのかどうかも分からない(これはダメだろうという予想が多い)。そして、2~3週間後にアメリカ軍が本…
イラン戦争が起こった責任を負うべき者は誰なのか。もちろん、直接に爆撃を命令したトランプ大統領やネタニヤフ首相がその政治的責任を負うべきだが、それ以外にもイランを攻撃することを煽った言論人や、長年にわたってイランを邪悪な存在だと決めつけて同…
いま、イランがアメリカに対して優位にあるといったら、それは言い過ぎではないかと思う人も多いだろう。もちろん、軍事力や経済力をそのまま見れば、とても比較の対象にはならない。しかし、このイラン戦争はあくまで限定された地域での、限定された時間に…
いまイランを支配しているのは誰なのか。イランの発表によれば殺害されたハメネイ師に代わって息子のモジタバが最高指導者になったということだが、いまのところ表に姿をあらわしていない。もちろん、さらなる暗殺を回避するためだという理由はあるかもしれ…
トランプ大統領はいまや、ホルムズ海峡をめぐる「ディール」に乗り出して、危うい駆け引きを行っている。高市早苗政権はそれに対して何ができるかをトランプに問われており、日本の国内法を盾にどこまで、海外派兵から逃れられるかの苦しい綱渡りを強いられ…
イランを本格的に攻撃してみたところ、意外に手こずったので、こんどはキューバに世界の目と支持者たちを引き付けようとしているのが、最悪の世界指導者トランプ大統領である。歴史家たちは彼をどのように描くのかはともかく、われわれはこんな手口しかない…
トランプ政権内でも企業家や投資家たちの一部は、今回のイラン攻撃に対して懐疑的で、いまやその中心人物が「すぐに勝利宣言をしてイランから撤退すべきだ」と主張している。たしかにアメリカ軍とイスラエル軍が、イラン軍に対して圧倒的なパワーを持ってい…
アメリカとイスラエルのイラン攻撃は徹底したもので、もはや反撃能力を失ったという報道が多かった。ところが3月11日ころから、フィナンシャル・タイムズやロイターが現体制は崩壊の兆候は見せておらず、それどころかハメネイ師の『殉教』が結束を強化し…
アメリカ軍とイスラエル軍は、十分すぎるほどに自分たちの兵器の破壊力を世界に知らしめたことは間違いない。では、イラン攻撃によって最高指導者すらも殺害した後に、この国をどうするのかというと、ほとんど妄想のようなイメージしかもっていなかった。ア…