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東谷暁による「事件」に対する解釈論

不動産バブル崩壊

中国は「日本の罠」を回避できるか;大規模な試行錯誤と長い時間が必要となる

中国の不動産バブルが崩壊して、いまやどうすれば日本の「失われた20年」の轍を踏まないで済ませられるかが議論の中心になってきた。中国の場合は日本のバブル崩壊に似ているだけではない。規模がずっと大きいのだ。中国政府がこれから採用する回復策しだ…

中国の国防相は失脚して取り調べ中だ;李尚福をめぐる混乱の根本的問題に迫る

中国の国防相だった李尚福の更迭あるいは失脚が確実になりつつある。アメリカの高官および情報関係者は、李が取り調べを受けていると見ている。これも不動産バブル崩壊によって生まれた混乱が関係していると思われるが、もちろん、それがそのまま習近平体制…

中国経済はもう世界最大にはなれない;日本の「失われた20年」の二の舞になる危険は大きい

中国はこれからどうなるのか。世界のなかの日本を考えるさいに、アメリカの動向と並んで最大の関心事である。中国経済の破綻を見て、この国は解体すると論じる人がいるいっぽうで、住宅価格も下げ止まったので再び繁栄が戻ってくるとの報道もある。では、中…

中国経済を破綻させたシャドーバンキングの威力;巨大なバブルを膨らませ破裂させたもの

中国の不動産バブルは、ついに金融・投資家の破綻に及んだ。とくに、バブルの元凶とされるシャドー・バンキングの崩壊が続いている。いわゆる「信託」と呼ばれる投資会社は、経営の不透明さで知られてきたが、破綻してみれば予想以上の悲惨さである。その投…

世界の金融機関が予測する中国の成長率;もっと刺激策を打ち出さないとさらに落ち込む!

中国経済の低迷は確実となってきた。中国に甘い日本の経済ジャーナリズムも、しぶしぶとそのことを認めている。政府目標のGDP伸び率5%は無理で、場合によれば4.5%で終わる可能性すらでてきた。もちろん、中国政府が団体旅行を許可したからといって…

習近平の中国は黄昏を迎えた?;中国共産党大会の最中にGDP発表が延期される

中国共産党大会が開催されている最中の10月17日、翌日に予定されていた国家統計局による第3四半期のGDPの数値発表が「延期」された。さまざまな憶測が飛び交っているが、権力者が満足できるものを隠すわけがなく、いずれにせよ党大会への悪影響を避…

中国経済がどんづまりに;恒大集団など不動産業の政府救済策が半端すぎる

中国政府は後退する自国経済を、もうどうすることもできなくなっているようだ。まず習近平がいまの政策一般を改めることがないかぎり、大胆な改革案を断行することができないということが基本にある。さらに、改めて注目されているのが、不動産部門のどうし…

中国の経済成長は4.8%だった;この数字の中身をあれこれ検証する

中国の今年第1四半期(1~3月)は、GDP伸び率は実質で4.8%と発表された。ウォールストリート紙の予想が4.6%、日経が4.3%だったので、かなりよい数字だとして受け止められているようだ。しかし、その内実はインフラへの投資が支えていて、…

中国の不良債権が姿を現し始めた;氷山の一角でまだ序の口でもすごい

中国恒大集団の経営危機に端を発した、中国の不動産バブル崩壊は、ここにきて次第にその実態をあらわにしつつある。恒大が一部の負債利子を払ったことで、一時は鎮静化したような印象を与えた負債問題が、恐るべき数字として姿を見せ始めているのだ。バブル…

いま中国経済に起こっていること;恒大集団の破綻はバブル崩壊の引き金だ

この数日間、いよいよ来るべきものが来たと思わせる出来事が連続して起こっている。ほかでもない、中国恒大集団の経営危機である。9月13日には投資家たちが100人ほど、恒大集団の本社に押しかけて、理財商品(資産運用商品)のデフォルトについて抗議…