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東谷暁による「事件」に対する解釈論

世界の政治

暗殺は遠隔操作の武器で行われた;イランの核科学者を抹殺した手法

イランの核科学者モフセン・ファクリザデの暗殺は、遠隔操作の武器によって行われたとの説が出てきた。イラン革命防衛隊に近いといわれる「ファルス通信」の発表によるが、暗殺現場に散乱する自動車の破片の写真などを見ると、かなり説得力のあるものと思わ…

モフセン・ファクリザデ殺害の暗部;イスラエルとトランプ政権の密約はあったか

11月27日、イランの首都テヘラン近郊アブサードで、イランの核兵器開発のトップと目されるモフセン・ファクリザデが、何者かに殺害される事件が起こった。イランの国防相によれば「武装テロリスト」たちの仕業であり、イラン外務相のモハマッド・ジャバ…

日本には供給が遅れるって本当?;コロナ・ワクチンをめぐる地政学

7月31日、加藤勝信厚生労働相は、米製薬会社ファイザーが開発中のコロナ・ワクチンが成功した場合、来年6月末までに6000万人分を、日本に供給してもらえるようになったと発表した。以前、安倍首相が答弁したさいには、英国のアストラゼネカ社と米国…

アメリカとイランの戦線は拡大する;米イ戦争シミュレーションで予測

アメリカのソレイマニ司令官暗殺に対して、イラク側の報復が行なわれたが、これから両国はどのような事態を迎えるのだろうか。こうしてワープロを打っているうちにも、状況は急変してしまうかもしれない。しかし、これからの推移を予言できないにしても、何…

米国はイランと戦争するのか;論じられない2つのファクター

トランプ大統領のソレイマニ司令官暗殺に対して、イランのイスラム革命防衛隊がイラクの米軍のアル・アサド基地を攻撃して、本格的な戦争への予感が世界を覆っている。すでにイラクはこの攻撃がアメリカへの「報復」であることを表明している。1月8日の東…

ジョンソン首相は選挙に勝てるのか;データで見る複雑な未来

最大野党の労働党のかなりの部分が賛成に回ったため、英国下院は29日、総選挙を12月12日に前倒しして行う特例法案を賛成多数で可決した。この選挙がジョンソン首相の思い通りになるかは分からないが、EU離脱(ブレグジット)への国民の意思を、選挙…