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東谷暁による「事件」に対する解釈論

台湾有事

ウクライナ戦争の台湾問題にとっての教訓;中国は「4年は台湾侵攻しない」は本当か?

ロシア軍のウクライナ侵攻が現実のものとなったとき、台湾海峡についての関心が高まったのは当然のことだった。あれだけ中国が「ひとつの中国」を強調してきただけでなく、アメリカで試みられた各種の中国による台湾侵攻シミュレーションが、中国の勝利を示…

ウクライナ、台湾、そして日本(8)プーチンを支持して窮地におちいる習近平

世界はウクライナ情勢に引き付けられているが、同時に中国にも目を向けなくてはならない。少し前まで、習近平主席は今年秋の中国共産党大会で、盛大な拍手のなかで異例の第3期目の党総書記に就任するはずだった。しかし、いまや3つの失態が彼に大きな影を…

ウクライナ、台湾、そして日本(7)プーチンの戦争はすでに東アジアの領土問題に及んでいる

ウクライナ戦争の勃発はアジアにおける領土問題に大きな影響をもたらす。それは間違いないことだ。ところが、奇妙なことにウクライナと台湾は「違う」と主張して、ウクライナと比較して台湾有事について考えるのは危険だとか、あるいは10年早いとか述べて…