日本の政治
今年の第1四半期の実質伸び率はマイナス5.1%で、報道によると2020年度もマイナス4.6%と戦後最大の落ち込みだという。直前の民間機関の予測が第1四半期は平均マイナス4.6%だったので、とんでもない落ち込みのようにがなり立てる論者もいる…
次の首相は菅義偉官房長官で決まりというのは、まず間違いないだろう。では、菅政権は来年の9月までの中継ぎ・短期政権にすぎないというのはどうだろうか。派閥の談合で決まったというのは本当のことだろうが、だからといって自民党のなかの派閥力学がすべ…
いまの状況では、自民党の総裁選はきわめて退屈なものになっている。二階俊博幹事長が菅義偉官房長官に「あなたが出てはどうです」とささやいたのをきっかけに、急速に菅擁立の空気が醸成され、麻生派、竹下派、ついには細田派までもが菅支持を表明し、党員…
安倍晋三首相が辞任の意向を決めたとのことである。あまりにも遅いというのが、まず、脳裏をよぎった感想である。これまでも、辞める機会はあったはずであり、そもそも、辞めるための準備をしておくべきだった。 今回の辞任を「病気を口実にした」とか「逃げ…
いわゆる保守系の論者たちが、つぎつぎ安倍首相に失望したと、わざわざ場をつくって発言している。そのなかには何かにつけて「切腹」とかを持ち出す人もいるが、おそらく切腹などすまい。なぜなら悪いのは自分ではなく安倍だからだ。そして、今回の失望の理…
旅から帰ってきたら、麻生副総理が「コロナの死者数が低いのは、日本の民度のおかげ」だと発言して話題になっていた。いかにも麻生さんの言いそうなことだし、ネット上でも「日本人の秩序観や衛生感覚のたまもの」と述べている人は多い。しかし、そうだとす…
なんとも後味の悪い出来事である。黒川検事長はやめることになったのだから、これでよかったとは、とても言えない。そもそも、これまでのルールを自分の都合で破る人間がいて、そのためこの人が居残ることになっていたわけである。本来、やめるべきは、自分…
まちがいなく、これからやってくるのは「失業の時代」である。これまでも、「就職氷河期」に就職できなかった世代の問題が論じられ、「ロスジェネ」が日本の労働問題の巨大な問題として語られてきた。しかし、これからくる「失業の時代」は、生活のみならず…
やれ、やれ、またしても「バラマキ」なのか。安倍晋三首相は「全世帯に布マスクを2枚配る」という。しかも、なんというケチなバラマキか。最初、スマホで見たとき「あ、エプリル・フールか」と思ったほどだ。そのためにかかる手間や費用そして時間を考える…
今回の新型コロナウイルスに関する政治判断について、「新型なんだからエビデンス(根拠)なんかなくても当たり前」という言説がしばしば見られる。これは一見正しいように見えてまったく間違った妄言といってよい。 新しい事態や新奇な事象に対して行われる…
いまや新型コロナウイルスの衝撃から生じた株価暴落のために、世界的に景気後退は避けられないところまできている。わが国でも新型コロナによる不況への対策がさまざま論じられているが、その多くは財政出動と金融緩和の組み合わせによって、なんとか乗り切…
今度はマスクを買い占めて北海道に送るそうだ。側近でも閣僚でもいいから、いい加減、安倍首相がパニクッて暴走するのをやめさせたらどうか。すでに何度も指摘されているが、新型コロナウイルスに感染して危険なのは高齢者であり、19歳以下で感染した割合…
新型コロナウイルスの蔓延が予想されることで、パニックに陥った安倍信三首相およびトランプ大統領の言動が、あらたな株価暴落をもたらしている。つまり、暴落の直接の原因は安倍首相とトランプ大統領なのだ。政治指導者がパニックになったら、もう目も当て…
つぎつぎと台風がやってきて、多くの災害をもたらす。いまも次の台風が接近中である。こんなときこそ防災についてあれこれ論じるべきだが、そのまえに念頭に置くべきことがある。それは日本にはあまりに公務員がすくなく、そのため防災に人員が回らなくなっ…
小泉進次郎環境大臣のさまざまな発言が批判されて、急に人気に陰りがさしているように見える。多くの評論家があれこれ批判を始めている。しかし、いまさら何をいっているのかと思われる話ではないか。進次郎の発言は内容のないもの、有権者の気を引くだけの…