HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

金融庁の『高齢社会』報告書をめぐる混乱を楽しむ

もうほとんどオコの沙汰といってよいレベルまで堕落したのが、金融庁が発表した報告書「高齢社会における資産形成・管理」をめぐるドタバタである。 わたしも前期高齢者で、また、周囲には後期高齢者も多くいるので体験的にいえば、この報告書はそこそこ納得…

流行りを追うだけなら学者はいらない:浜田宏一氏への疑問

エール大学名誉教授で経済学者の浜田宏一氏が、安倍晋三首相にMMT(現代貨幣理論)についてレクチャーして、主流派も財政については、これまでと違う解釈を行うようになっていると述べたそうである。まあ、アメリカで活躍していた一流の経済学者のいうこ…

幻視のなかのMMT;日本が根拠である意味

すでに知られるようになったことだが、自国通貨を持つ国家ならば、いくら政府支出を増やしても破綻することはないと主張するMMT(現代貨幣理論)が、根拠としてきたひとつの現象は日本経済である。 日本経済はすでに政府の負債が対GDP比で200%を超…

やっぱりおかしなMMT;あまりに楽観的な世界観

「自国が発行する通貨なら、国家は無制限に発行できる。したがって、財政赤字がどれくらいになったかに関係なく、国家は完全雇用を実現し、社会保障を拡大することができる。デフォルト(国債の償還停止)など起るわけがない」 こんなことを言われたら、財政…

人は「いつまでも」働けるのか:貧相な働き方改革

安倍晋三政権は高齢化社会への対応として、また労働力の逼迫への対策として、国民が70歳まで働ける仕組みをつくるといっている。そしてそれは、国民が望んでもいるからだというのである。 しかし、国民の多くが高齢になってからも、本当に働きたいと思ってい…

安倍首相の「内奏」はルール違反ではないか

元号が令和にかわり、国民の皇室にたいする敬意も高まり、上皇の「お言葉」に始まった譲位への経緯も平穏にすみそうである。これは国民として喜ぶべきことだろう。 しかし、今上が即位されてすぐに安倍晋三首相によって行われた「内奏」が、テレビ画面に登場…

最近はこんなことを始めています

Hatenaでブログを始めることにしましたが、他にも最近は「コモドンの空飛ぶ書斎」というサイトも開設しました。まだ、仮開設といってよい状態ですが、6月1日には正式開設ということにしたいと思っています。 こちらのブログでは、可能なかぎりジャーナリス…