2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
中国共産党大会での習近平による独裁体制確立の余波はいまもやまない。なかでも世界の金融市場に与えた影響は大きい。中国企業の株は軒並み下落して、投資家たちを震え上がらせている。投資家たちは「これほどの転換は予想していなかった」というのだが、こ…
中国共産党大会第20回が終わって初めての平日、西側にある証券取引所では中国企業や関連株が下落した。これは習近平が第3期目を独裁的な体制で始めたことに対する、市場の反応だといわれる。つまり、かつてのように中国は、西側の世界の有力な協力者では…
中国共産党第20回大会は、閉会式に前国家主席の胡錦涛が、職員に腕を掴まれて退場する光景が見られた。これはいったい何が起こったのだろうか。大会そのものは圧倒的な習近平独裁体制の確立を見せつけて終わったが、最後のこの「ドラマチック」な光景は、…
予想されていたことだが、進展は速かった。内務相までが反旗を翻せば、もうこうするよりなかったのだろう。英保守党は新しい党首にたいして、1年は批判を控えることになっているというが、そんなことは言っていられないほどの危機状態だった。それは保守党…
ロシアとNATOの核兵器をめぐる駆け引きは続いている。10月17日からはベルギーでNATOによる核戦争の訓練が始まり、ロシアでは10月末ころに核兵器の演習が行われるという。そんなことをすれば、お互いに刺激し合って核攻撃によるエスカレーショ…
中国共産党大会が開催されている最中の10月17日、翌日に予定されていた国家統計局による第3四半期のGDPの数値発表が「延期」された。さまざまな憶測が飛び交っているが、権力者が満足できるものを隠すわけがなく、いずれにせよ党大会への悪影響を避…
英国のトラス首相は、クワーテング財務相をクビにして、代わりにジェレミー・ハントを任命した。ハントは英保守党の中道派で元外務相だが、「熟練の政治的策士」とも呼ばれている。鳴り物入りで任命したクワーテエングは39日でお払い箱となった。こうした…
クリミア併合の象徴として建設された「プーチン橋」の破壊が、核戦争の切っ掛けとなってしまうのか。世界は固唾を飲んで見守っている。欧米のメディアが報じている情報や推論などから、いったい誰が実行したのか、そして、プーチンが核を使用する可能性があ…
プーチンは間違いなく追いつめられている。しかし、そのことがますます核使用に「正当性」を与えつつあるとの指摘がある。いまやロシアはアメリカおよびNATOをバックに控えたウクライナに母国を蹂躙されている。したがって、プーチンのこれからの決断は…
プーチンはウクライナ東部を一方的に併合したが、戦況が思わしくないことには変わりがない。ますます核兵器を使う可能性が高まっているわけだが、では、核兵器を使用した後、世界はどうなるのだろうか。使われる核兵器は「戦術核」と指摘されているが、それ…
英国の新政権が発表した経済政策がきっかけとなって、ポンドが暴落し、国債の利回りが跳ね上がるという金融危機が生じた。しかし、こうした事態は英国にとどまるものではないとの指摘が相次いでいる。英国の場合、中央銀行が介入して混乱の鎮静化に向かって…