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東谷暁による「事件」に対する解釈論

ディベートはハリスがトランプを圧倒!;この勝利の賞味期限は何時までか

ハリスとトランプのディベートは、ハリスの圧倒的勝利という結果に終わった。もちろん、これが大統領選にそのまま反映するわけではないが、やはり大きなファクターといえる。トランプは終始受け手に回って、ハリスの顔を見ないようにしていた。これはこれで…

日本製鉄がUSスチール買収に失敗する本当の理由;最近は大型M&Aが少ないからと論じる経済誌への疑問

日本製鉄によるUSスチール買収が、アメリカ大統領選挙の煽りを食って、挫折寸前まで追い込まれている。アメリカの投資会社が日本の土地や金融機関を買収するときには、買収は時間の節約で産業の発展を加速するとか説明する連中(日本の学者を含めて)が、…

中国はなぜ経済回復できないのか;「情報」と「信頼」の適切な位置づけが欠落している

巨大な不動産バブルを崩壊させ、さらにはコロナ禍を粗雑な方法で通過したことで、中国経済はいまも回復することなく低迷している。しかし、この停滞はバブル崩壊やコロナ禍の後遺症というよりも、中国政府の情報と信頼についての間違った考え方が災いしてい…

アメリカでは乗用車の大型化が死亡率を高めている;グラフで読む「SUVが凶器となるとき」

「アメリカでは大型ピックアップトラックと衝突した場合、小型車と衝突したときと比べると、なんと7倍もの死亡率に達している」。これは最近ますます大きくなっているSUVの場合も同じようなことが言えるわけで、安全をもとめて大型乗用車を使うようにな…

ウクライナのクルスク侵攻の意味を間違えるな;スティーヴン・ウォルト教授が提案する「停戦への道」

今回のウクライナによるクルスク侵攻は、果たして成功だったのだろうか。もし、成功だとすればどのような未来に結びつけるべきなのか。いよいよ世界支配をたくらむプーチン帝国を完全に撃破するステップであり、ウクライナへの援助も制限を取り払って加速さ…

ウクライナのF16を撃墜したのは友軍?;米国製パトリオットが疑われている【増補版】

ウクライナのF16を撃墜したのは、自国軍のパトリオット・ミサイルだとの疑いが持ち上がっている。そのいっぽうで、ウクライナ空軍のミコラ・オレシュク中将がゼレンスキー大統領によって役職を解かれたことが明らかになった。ウクライナ軍が調査しているF16…

ウクライナに供与されたF-16が戦闘中に墜落;その原因によってはゼレンスキーの反撃構想は挫折する

ウクライナに供与されたジェット戦闘機F-16が墜落してパイロットが亡くなった。まだ、細かい経緯は発表されていないが、ロシア軍のミサイルおよびドローンの攻撃に対抗する戦闘中の出来事だったという。いまウクライナは調査を行っているが、墜落の原因し…