2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
トランプ大統領の関税政策では、アメリカ国内の製造業の復活が大きな目標として掲げられている。直観的にいってこれはほとんどナンセンスなのだが、グローバリズムからの脱却だとか、プアーホワイトの救済だとかいって評価する日本人もいる。しかし、ものつ…
トランプが大統領に就任してから100日が過ぎようとしている。いまアメリカは経済も政治も混乱状態だが、では、トランプ大統領はどうなのか。当然、危機に遭っていていいはずなのだが、演技力と体力のあるトランプは、いまのところ「意気軒高」を演じ続け…
トランプがここまで破壊的に振舞って失った世界の信頼は、ちょっとやそっとでは回復するのが難しいだろう。トランプがまだ大統領執務室にいる間はもちろんのこと、幸いにして去って以降も、アメリカは約束を守らない傲慢な国家として、世界から警戒の目で見…
コロナ禍の間にリモートワークが普及することで、以降は自宅での仕事が主流になるとの予測があった。しかし、リモートワークは全体の2割くらいがやっとで、いったんそこまで到達しても、じわじわ低下して1割程度になるのではないかと私は書いた。いま現実…
ゼレンスキーを批判することはタブーなのか? それは十分に考えられることである。ロシアとの停戦が見え始めたかと思うと、またすぐにその希望はトランプという気まぐれ大統領によって消滅してしまった。ウクライナ国内での批判が許されないのは、戦時体制に…
トランプの支持率が急速に下落している。そんなことは当然だと思う人は多いかもしれないが、では、その下落の仕方はどんな特徴があるのだろう。そして、その下落は2026年の中間選挙にどのような影響を与えるのだろうか。もちろん、神さまでない者には完全…
トランプ大統領がいまも怒鳴りまくっていることのひとつに「アメリカは世界中から買っているが、世界は買ってくれていない」という妄言がある。信じられない人もいるかもしれないが、この話を真に受けている日本人がけっこう多い。アメリカは貿易収支ではか…
トランプ大統領が関税政策の90日間実施延期を発表したので、世界中の株価が反発している。安心感が広がっていると報じるメディアもあるが、果たして本当に世界はトランプへの信頼を回復しているのだろうか。しかも、見直しの対象はこれまで報復関税を言い…
トランプ大統領の世界に対する乱暴狼藉は続いているが、それに対する日本の石破茂首相の「無策」に対して批判している政治家も少なくない。しかし、そうした批判には打開のための代替案がないだけでなく、いまのトランプが行っていることへの正確な認識に欠…
当然のことだが、トランプの関税政策のために、世界はリセッション(景気後退)を迎えるだろうというニュースが世界中を覆っている。こういうときは敢えて、ちょっと違う観点の情報も入れておいたほうがいいかもしれない。たしかに、トランプの関税政策は世…
トランプ大統領の関税政策をめぐっては、ほとんどの経済学者たちから激しい批判が行われている。それは市場主義者といわれるような新古典派から、ほとんど社会主義者的なコメントをするニューケインジアンにまでおよぶが、トランプの誤りがあまりにも明らか…
イーロン・マスクがトランプ政権で担っている公務から退くというニュースが流れて、いまや世界中を駆け回っている。その元となったのは政治情報サイト「ポリティコ」で、4月2日の「トランプ、マスクが近く退任すると側近に語る」との投稿記事である。ポリ…
トランプ大統領に振り回されるアメリカと世界に注目するあまり、もうひとつ大きな問題を忘れていないだろうか。中国の経済復活と台湾問題である。この忘れられたテーマについても、ハーバード大学のスティーヴン・ウォルト教授は「本当の問題は別のところに…
これほど世界に混乱をもたらし、アメリカ経済に打撃を与えているのに、なぜアメリカ国民はいまもトランプを引きずり降ろさないのだろうか。アメリカ大統領の権限が大きいから? そうではない、いまのトランプへの支持が、圧倒的な共和党支持者によってしっか…