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東谷暁による「事件」に対する解釈論

スティーヴン・ウォルト

米国のソフト・パワーが死んだ;スティーヴン・ウォルト教授のトランプ「ハード・パワー依存」批判

アメリカ発の政治・経済の概念に「ソフト・パワー」がある。直接な軍事力を行使することをひかえて、その国が持っている魅力によって世界をリードしようというのが、もともとのこの言葉の起源といってよい。しかし、現在のトランプ大統領の国際政治において…

イラン戦争の責任は誰にあるのか;スティーヴン・ウォルト教授が改めて「イスラエル・ロビー」について論じる

イラン戦争が起こった責任を負うべき者は誰なのか。もちろん、直接に爆撃を命令したトランプ大統領やネタニヤフ首相がその政治的責任を負うべきだが、それ以外にもイランを攻撃することを煽った言論人や、長年にわたってイランを邪悪な存在だと決めつけて同…

トランプが唱える「西半球勢力圏」は混乱だけを生む;スティーヴン・ウォルト教授が批判する「3つの理由」

トランプ大統領が「西半球勢力圏」の形成を言い始めたことで、世界は急激に不安定性を増している。トランプはアメリカが主導して勢力圏を確固としたものにすれば、この世界は安定すると思っているようだが、どう考えてもベネズエラ侵攻もグリーンランド分割…

ガザ地区の停戦はもう続かない;スティーヴン・ウォルト教授はイスラエルとの「特別な関係」をやめよと主張

ガザ地区の停戦は一時的には成立したようだが、ハマスは他の勢力との戦いに必死であり、イスラエルはそれを口実に爆撃を再開してしまった。これではガザ地区の平和はとても実現しないと考えるのが妥当というしかない。なぜ、こんなことになったのか。それは…

いまやアメリカはヨーロッパの敵になった;スティーヴン・ウォルト教授の「欧州危機の本質」

トランプ政権の外交政策は、世界の権力構造を変えるものになる可能性が高まっている。もっと露骨にいえば、それぞれの地域を分断して、秩序を破壊するものになりつつある。それは、2月中旬に開催されたミュンヘン安全保障会議での、バンス米副大統領の異様…

アメリカはトランプ後に信頼を取り戻せるか;スティーヴン・ウォルト教授の世界を動乱から救う「4つの提言」

トランプがここまで破壊的に振舞って失った世界の信頼は、ちょっとやそっとでは回復するのが難しいだろう。トランプがまだ大統領執務室にいる間はもちろんのこと、幸いにして去って以降も、アメリカは約束を守らない傲慢な国家として、世界から警戒の目で見…

アジアは危険なほど中国の脅威が高まっている;スティーヴン・ウォルト教授のトランプへの「絶望」

トランプ大統領に振り回されるアメリカと世界に注目するあまり、もうひとつ大きな問題を忘れていないだろうか。中国の経済復活と台湾問題である。この忘れられたテーマについても、ハーバード大学のスティーヴン・ウォルト教授は「本当の問題は別のところに…

アメリカは友好国を失い孤立する;スティーヴン・ウォルト教授が予言する「世界の大転換」

トランプ大統領は就任以来、つぎつぎと新しい政策を打ち出して、世界を混乱に陥れている。なかには大胆さに快哉を叫んでいる日本人もいるようだが、トランプが打ち出す強圧的な行動が仮想世界の出来事でない限り、そうした人にも悪影響は及んでくるだろう。…

終らない紛争を終わらせる方法;スティーヴン・ウォルト教授が指摘する「矛盾する2つの世界潮流」

なぜ大国は世界の紛争を解決する力を失ったのか。そもそも、本当は解決する力などなかったのではないのか。根本的に考えれば、いま世界で進行している2つの潮流が対立しているからだと、ハーバード大学のスティーヴン・ウォルト教授は指摘している。したが…

リアリストはなぜガザ戦争に反対しているのか;スティーヴン・ウォルト教授が語る「戦略と倫理」

国際政治学におけるリアリストはたいがいの戦争に反対してきた。不思議に思う人もいるかと思うが、リアリストの代表であるスティーヴン・ウォルトが、なぜリアリストは戦争を喜ばず、今回の「ガザ戦争」についても反対しているのかを語っている。ポイントは…

イスラエルはイランに再度攻撃をしかけるのか;スティーヴン・ウォルト教授による「起きていることの本質」

イスラエルはイランに報復するのか。それが今の国際ニュースのトピックだが、まずイランの攻撃自体がイスラエルへの報復だったことを言っておくべきだろう。日本の報道も「悪の権化イラン」のイメージを先行させ、いかにもイスラエルに正当性があり、報復を…

プーチンは世界制覇を目指しているという説の危うさ;スティーヴン・ウォルト教授が論じる「ウクライナ戦争後のロシア」

プーチンは世界支配を目指しているという話ほど、根拠がないだけでなく危険なものもない。ロシアがウクライナに戦争を仕掛けたことは確かでも、ヨーロッパ支配の一段階だという説や世界全体を征服する野望の一端であるというのは、歴史的に見れば独裁的な人…

イスラエルが米国のいうことを聞かないのはなぜか;スティーヴン・ウォルト教授が指摘する「問題の核心」

もうラファ攻撃においてイスラエルの大義は成立しない。それでもアメリカがラファ攻撃をやめさせられないのは何故なのか。ネタニヤフの自暴自棄か、米国イスラエル・ロビーの圧力か。もういちど、超大国の影響力とは何かを考え、そのうえでアメリカとイスラ…

ウクライナをNATOに加盟させるのは危険だ;スティーヴン・ウォルト教授の「停戦への道」

NATOはウクライナを加盟させる方向でロシアに対抗しようとしているようだが、本当にウクライナを加盟させれば戦争は終るのだろうか。停戦への道だとする論者たちはNATOの条約第5条を根拠としているので、他の加盟国がウクライナに兵力を送ることに…

米国の紛争介入が無力化する構造的な理由;スティーヴン・ウォルト教授が指摘する「解決法ギャップ」

バイデン政権がかかわった紛争はすべて事態が悪化している。ウクライナ戦争も援助したのに反転攻勢に失敗し、イスラエル・ハマス戦争もアメリカの警告など無視したイスラエル軍の暴走といってよい状態である。それ以前にもアフガニスタンからの撤退は失敗し…

米国による国際紛争への介入は有効なのか;スティーヴン・ウォルト教授が提示する4つの疑問

いまアメリカが行っている紛争への介入は、果たしてよく考えられたものなのだろうか。継続されているウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争への関与のしかたや、イエメンやシリアへの爆撃は本当に効果をもっているのだろうか。ハーバード大学の政治学者ス…

イスラエル・ハマス戦争がすぐには終らない理由;スティーヴン・ウォルトが指摘する5つの要素と批判

イスラエル・ハマス戦争はなぜ停戦の見通しがたたないのか。その5つの理由をハーバード大学のスティーヴン・ウォルト教授が分かりやすく簡潔に説明してくれている。すでにハマスの急襲から100日が過ぎ、ガザ地区はほとんど廃墟と化しているが、アメリカ…

イスラエル・ハマス戦争以後の世界;第3次世界大戦にならなくとも大きな変化が生まれつつある

ガザ地区での戦いは続いているが、それが終了したのち、世界はどうなるのか。第3次世界大戦がすでに始まっているという人もいるが、それはどこまで妥当なのか。世界規模で情報戦が進行するなかで、正しいイメージを持つことはきわめて難しい。しかし、こう…

ウクライナ戦争の台湾問題にとっての教訓;中国は「4年は台湾侵攻しない」は本当か?

ロシア軍のウクライナ侵攻が現実のものとなったとき、台湾海峡についての関心が高まったのは当然のことだった。あれだけ中国が「ひとつの中国」を強調してきただけでなく、アメリカで試みられた各種の中国による台湾侵攻シミュレーションが、中国の勝利を示…