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東谷暁による「事件」に対する解釈論

バイデン

トランプが激戦州をほぼ制圧;なぜバイデンは勝てないかをグラフで見る

バイデンが急追していると言われているが、トランプの勝利の可能性が今も高い。理由は独特のアメリカ大統領選挙の仕組みにある。全体で上回っても激戦州で勝てなければ大統領にはなれないのだ。いまのデータを見る限り、バイデンが勝利する可能性は低い。に…

バイデンの日鉄によるUSスティール買収阻止という喜劇;小さな土地を守るのに壮大な壁を建設する愚行

いかに米バイデン大統領が苦境に陥っているかは、日本製鉄のUSスティール買収をやめさせようとしているのを見ても分かる。これはかなりの愚行であるだけでなく、自国への投資を阻害する損な行為である。もちろん、自国の産業を守ろうとすること自体が悪いわ…

バイデンがネタニヤフを説得できない理由;米大統領の最初の曖昧メッセージが暴走を生んだ

イスラエル軍によるガザ地区攻撃は、いまや間違いなく虐殺の範疇にあるというのに、なぜアメリカはそれをやめさせられないのか。たとえハマスの行為が虐殺であったとしても、ここまで規模を拡大して報復する必要はないのではないのか。それは世界中の人道派…

イスラエルがハマスとの停戦に合意か;ラマダン月が迫るなかでバイデンは時間との競争に

アメリカ国務省の高官は、イスラエルはハマスとの6週間の停戦に「基本的に合意」したと発表した。「いまボールはハマスのコート内にある」。もちろん、まだ正式に決まったわけではない。取り決めの細部はまだまだこれからのようだ。フィナンシャルタイムズ…

アメリカ空軍がガザ地区に食料投下を始めた理由;バイデンが直面した「飢民暴発」の真実

ようやくアメリカはガザ地区の海岸地域に空から3万8000人分の食糧を投下した。しかし、すでに50万人が餓死の危機に直面している。なぜ、こんなに遅れたのか。この空輸は継続されるのか。イスラエルはまだ邪魔をしているのか。アメリカとイスラエルの…

トランプを支援する福音派の内実;2050年までにキリストが再臨、トランプは神が遣わした守護者

トランプ前大統領はアイオワ州に続いてニューハンプシャー州でも予備選に勝利し、共和党大統領候補となるのも時間の問題だ。注目されるのが支持団体である福音派との関係強化をどう進めているかである。2016年の選挙ではアメリカのキリスト教福音派がト…

バイデンはトランプに対して圧倒的に有利?;【グラフで見る】選挙資金だけは積み上げた米大統領選の裏事情

いまやバイデン大統領はトランプ前大統領に対して圧倒的に有利、などといったら馬鹿にされるだろう。多くの世論調査がバイデンには疑問を投げかけ、トランプは共和党の予備選では圧倒的な強さを見せている。しかし、選挙費用の潤沢さからいったら、どういう…

イスラエルとハマスの停戦が提案されている;これ以上の惨禍を阻止するには何が必要なのか

アメリカ、カタール、エジプト、イスラエルの4カ国代表がパリに集まってハマスとの交渉枠組みを協議した。これに対してハマスの政治指導者ハニヤが「検討中」だとの反応をした。もちろん、この検討中は否応のどちらにも転ぶもので、たとえ応じると答えても…

国連職員はなぜハマスの急襲に参加したのか;イスラエル情報機関から米国に渡された報告書から読む

国連パレスチナ難民救済事業機関の職員が、ハマスの急襲に加わっていた。イスラエルによる情報機関文書を根拠に、アメリカを始めとする先進国が救済資金の拠出を停止している。では、このイスラエル情報機関が、アメリカ政府に見せた文書の内容とはどんなも…

イスラエル・ハマス戦争がすぐには終らない理由;スティーヴン・ウォルトが指摘する5つの要素と批判

イスラエル・ハマス戦争はなぜ停戦の見通しがたたないのか。その5つの理由をハーバード大学のスティーヴン・ウォルト教授が分かりやすく簡潔に説明してくれている。すでにハマスの急襲から100日が過ぎ、ガザ地区はほとんど廃墟と化しているが、アメリカ…

やっぱりバイデンとトランプで戦う米大統領選;評判の悪い者どうしの危機的な選挙になる

アメリカ大統領選はいよいよバイデン大統領とトランプ前大統領との戦いになる。他の可能性はほとんどないといってよい。民主党がこれから新しい有力な候補を見つけたとしても「もう、遅すぎる」。そして共和党がトランプ以外の候補になる可能性は、トランプ…

ウクライナとロシアの停戦が具体的に論じられている;アメリカや西側諸国はもう反転攻勢に期待していない

ウクライナとロシアの停戦について、水面下の交渉と駆け引きが行われている。いずれも表向きは継続と勝利を口にするが、しだいに現実味のある情報が流れるようになってきた。そのうちのひとつが、ウクライナは反転攻勢をあきらめて防衛に徹することとし、ロ…

イスラエル・ハマス戦争の「二国家解決」は可能なのか;まずはバイデンの覚悟だが、それが一番危うい

イスラエルとハマスの停戦を目指して、さまざまな試みが行われている。もちろん、それは一時的な休戦に過ぎないが、いずれにしてもアメリカの役割は大きい。これまでの水面下での交渉にもかかわらず、双方が仲介者を信用できないのは、背後にいるアメリカの…

なぜ米民主党にはバイデンしかいないのか;大統領選に向かうアメリカと世界の憂鬱

いよいよアメリカ大統領選挙の年が近づいてきた。このままいけば民主党の候補者はバイデンだというが、いったい何故なのだろうか。共和党がトランプというのは、それなりに理由がある。勝てるからである。しかし、これまで民主党がバイデン以外に有力候補者…

イスラエルの病院攻撃は正当化できるか;証拠の提示と法理の適用の先に行く前に

イスラエルとハマスの一時的停戦は2日延長となった。その後、どのように展開するかは不明だが、イスラエルがハマス殲滅を明言している限り(そしてハマスがイスラエル消滅を夢見るかぎり)、停戦は可能でも講和にたどりつくのは困難だと思われる。今回の場…

欧米による停戦提案に立場を失うゼレンスキー;しかし世界はそれだけで済みそうにない

ウクライナ戦争は急速に世界の中心的トピックから外されつつある。もちろん、これはイスラエル・ハマス戦争に資源を回したい欧米の都合だが、ゼレンスキーの焦りは大きい。すでに欧米はウクライナ停戦を画策しており、来年の大統領選挙を行うようにゼレンス…

イスラエル軍はガザ市に到達した:膨大な犠牲者を生み出したネタニヤフとバイデンの末路

イスラエル軍はガザ市に達した。いまやハマスと直接戦闘を続けていると報じられている。すでに予想されていたように、これから「厳しく長い」戦いが続く。その結果が出るのは先のことだが、まちがいなく膨大な数の犠牲者が生まれ、世界からの人道的な観点か…

ウクライナに武器さえ渡せば勝利するのか;ホーキッシュ・リベラルの極端で楽観的な論理

アメリカでは共和党の分裂に見られるように、ウクライナへの支援をこれ以上続けるべきか否かの議論が高まっている。その一方では、ウクライナが欲しいだけの武器をあたえるべきだという極論も出てきた。例によって理念的なリベラル派からのものだが、ホーキ…

なぜ民主党にはバイデンしかいないのか?;トランプがいるからバイデンが生き延びている

なぜこんなことになったのか? 来年の米大統領選挙に出馬する2人は、これまでなら名前すら上がらなかっただろう。民主党のバイデンはもう80歳であり、共和党のトランプは91の容疑で4つの裁判に起訴されている。トランプだって77歳だから、これまでな…

世論調査が浮き彫りにしたウクライナの試練;アメリカ人の過半数が今以上の支援に反対している

アメリカのウクライナ支援について、CNNが世論調査したところ、約55%が今後の支援を続けるための基金に反対していることが分かった。すぐにホワイトハウスが支援を訴える声明を発表したが、民主党と共和党のイデオロギー的対立を超えて、全体でも懐疑…

来年のアメリカ大統領選は大動乱への入り口;バイデンもトランプもアメリカ・ファースト

来年のアメリカ大統領選挙は、いったいどうなってしまうのだろうか。バイデンが再選してもあまりの高齢で硬直した政治しかできず、トランプが復活しても野蛮な政治による混乱は大きいだろう。奇妙なのは民主党も共和党も彼らに代わる候補者を育てられなかっ…

ゼレンスキーはNATOから何を得たのか;ウクライナ戦争の実像が浮かび上がる瞬間

はたしてウクライナはNATOから望むものを手に入れたのか。7月12日に閉会したNATO首脳会議に出席したゼレンスキー大統領は、「領土とNATO加盟を交換する気はない」と語っている。今後、NATOへの依存が大きくなればなるほど、ロシアによる…

トランプが大統領再選でほぼ決まりの理由;叩かれればそれだけ支持が固まるメカニズム

アメリカ大統領選挙の候補者選びが事実上始まっているが、共和党はトランプが圧倒的な強さを誇っている。そんな馬鹿な、と思う人もいるかもしれないが、女性問題で告訴されたことすら「不当な弾圧」とされて、トランプには有利に働いている。どのようなメカ…

「平和勢力」を演じる中国の習近平;バイデンの硬直した姿勢では出し抜かれてしまう

ウクライナが大規模な反撃で成功したらどうするか。実は、これが世界の喫緊の問題となりつつある。そしていま、その大きな役割を担いそうなのが中国なのである。それは好ましいか否かは別として、アメリカがいまのような状態でいるかぎり、平和を復活させた…

トランプの起訴は失敗に終わる;米国の混迷は続き、大統領選も悲惨だろう

トランプの起訴は失敗だったのではないだろうか。それは裁判になっても勝てないからではなく、この人物をちゃんと政治的に葬るのに、口止め料事件というのはちょっとせこいからである。そもそも、バイデンがどれくらいからんでいるのか不明だが、かなり政治…

米中が台湾をめぐって戦うとどうなる?;すでに具体的な訓練も始まっている

中国の習近平国家主席は台湾問題について述べ、外部勢力の干渉に言及してアメリカを批判した。それはポーズだけだと思ったらまちがいだ。すでに中国もアメリカも台湾問題で、戦闘状態に入ったさいの準備を着々と続けている。それはシミュレーションだけでな…

ウクライナ戦争はなぜ「休戦」にできないのか;バイデンはキーウで煽っただけだった

バイデン米大統領が電撃的にウクライナを訪問して、ゼレンスキー大統領と会談を行った。いっぽう、ロシアの経済はマイナス2.1%の成長と発表された。この2つはウクライナ戦争の終結に繋がっていくのだろうか。あっさり言ってしまえば、残念ながら両方と…

ゼレンスキーのワシントン訪問で何が始まるか;武器や兵力が加速的に投入される泥沼戦

ウクライナのゼレンスキー大統領のワシントン訪問は、お祭りのような騒ぎだった。いっぽうで、その目的は何だったのかは、自明のようでいて分かりにくい。ロシアは武器弾薬が払底していて、兵員も足りないという報道がなされている。そのいっぽうで、ウクラ…

プーチンの核攻撃に対して何が起こる?;米・英・仏は核兵器で反撃するのか

プーチンはウクライナ東部を一方的に併合したが、戦況が思わしくないことには変わりがない。ますます核兵器を使う可能性が高まっているわけだが、では、核兵器を使用した後、世界はどうなるのだろうか。使われる核兵器は「戦術核」と指摘されているが、それ…

ウクライナは「戦後」軍事大国になる;国内の軍勢力とアメリカの介入の賜物

アメリカはウクライナに長距離ロケットシステムの供与を決定した。少し前にはバイデン大統領が「供与しない」と明言していたのに、この急激な政策変更はどうしたことだろう。そして、こうしたアメリカによるひたすらなウクライナの軍事力強化は、これまでの…