バイデン
イスラエルのネタニヤフ首相は、いまイランへの報復プランを画策するのに忙しい。ちゃんと米バイデン大統領にも相談しているようだが、決断するのはネタニヤフで、バイデンはまたしても欺かれると予想されている。ネタニヤフが狙うのはイランの油田なのか、…
日本製鉄によるUSスチール買収をバイデン大統領が阻止するという問題は、いま、凍結させられたような状態になっている。ただし、そのやり方がいかにもご都合主義的で政治的なのである。しかも、大統領がいますぐに阻止することはないし、ハリスとトランプ…
日本製鉄によるUSスチール買収が、アメリカ大統領選挙の煽りを食って、挫折寸前まで追い込まれている。アメリカの投資会社が日本の土地や金融機関を買収するときには、買収は時間の節約で産業の発展を加速するとか説明する連中(日本の学者を含めて)が、…
NATOでの彼の演説を世界が見守っている。いうまでもない、バイデン米大統領がどこまで「正常」か、目で見て確かめるためである。しかし、こんなことは実に馬鹿げたことだ。バイデンはもうとっくに候補から降りていなければならない。では、バイデンが悪…
トランプとのディベートで、バイデンは精彩がなかっただけでなく、言い間違いや異様な興奮を示して、CNNの世論調査ではトランプの勝ち=バイデンの負けが67%だという。これは予想されていたことだが、バイデン陣営の慌て具合もそのボスと同様あたふたとし…
アメリカの大統領選はどうなるのか。これまではトランプ優位との報道が多かったが、ポルノ女優の発言を封じる費用の記載をめぐって有罪評決が出たことから、流れが変わったかのように報じるマスコミもある。しかし、いっぽう、有罪評決が民主党系法律家たち…
ずばり言ってトランプはどうなるのか? おそらく、アメリカ大統領に返り咲く。それはなぜか。米民主党系の法律家たちが、馬鹿な小細工をしたからだ。軽犯罪の範疇のものを無理やり重罪に仕立て上げ、ほとんどが民主党支持の陪審員に「有罪」といわせた疑惑が…
元アメリカ大統領が有罪評決を受けたのは史上初だというのは本当だろう。そして、その理由の正当性も十分あるように見える。しかし、この評決はアメリカの法制を強化するものでも、世界に正義を回復させる行為でもないように思われる。なぜなら、いかにトラ…
もう、バイデン大統領にできることはないだろう。それは当然の帰結だった。国内のイスラエル・ロビーにはいい顔をしたいが、パレスチナ人に同情的な若者たちの支持も失わないようにしたい、なんてことができるわけはないのだ。「イスラエル軍の米製武器の使…
イスラエルはイランに報復するのか。それが今の国際ニュースのトピックだが、まずイランの攻撃自体がイスラエルへの報復だったことを言っておくべきだろう。日本の報道も「悪の権化イラン」のイメージを先行させ、いかにもイスラエルに正当性があり、報復を…
バイデンが急追していると言われているが、トランプの勝利の可能性が今も高い。理由は独特のアメリカ大統領選挙の仕組みにある。全体で上回っても激戦州で勝てなければ大統領にはなれないのだ。いまのデータを見る限り、バイデンが勝利する可能性は低い。に…
いかに米バイデン大統領が苦境に陥っているかは、日本製鉄のUSスティール買収をやめさせようとしているのを見ても分かる。これはかなりの愚行であるだけでなく、自国への投資を阻害する損な行為である。もちろん、自国の産業を守ろうとすること自体が悪いわ…
イスラエル軍によるガザ地区攻撃は、いまや間違いなく虐殺の範疇にあるというのに、なぜアメリカはそれをやめさせられないのか。たとえハマスの行為が虐殺であったとしても、ここまで規模を拡大して報復する必要はないのではないのか。それは世界中の人道派…
アメリカ国務省の高官は、イスラエルはハマスとの6週間の停戦に「基本的に合意」したと発表した。「いまボールはハマスのコート内にある」。もちろん、まだ正式に決まったわけではない。取り決めの細部はまだまだこれからのようだ。フィナンシャルタイムズ…
ようやくアメリカはガザ地区の海岸地域に空から3万8000人分の食糧を投下した。しかし、すでに50万人が餓死の危機に直面している。なぜ、こんなに遅れたのか。この空輸は継続されるのか。イスラエルはまだ邪魔をしているのか。アメリカとイスラエルの…
トランプ前大統領はアイオワ州に続いてニューハンプシャー州でも予備選に勝利し、共和党大統領候補となるのも時間の問題だ。注目されるのが支持団体である福音派との関係強化をどう進めているかである。2016年の選挙ではアメリカのキリスト教福音派がト…
いまやバイデン大統領はトランプ前大統領に対して圧倒的に有利、などといったら馬鹿にされるだろう。多くの世論調査がバイデンには疑問を投げかけ、トランプは共和党の予備選では圧倒的な強さを見せている。しかし、選挙費用の潤沢さからいったら、どういう…
アメリカ、カタール、エジプト、イスラエルの4カ国代表がパリに集まってハマスとの交渉枠組みを協議した。これに対してハマスの政治指導者ハニヤが「検討中」だとの反応をした。もちろん、この検討中は否応のどちらにも転ぶもので、たとえ応じると答えても…
国連パレスチナ難民救済事業機関の職員が、ハマスの急襲に加わっていた。イスラエルによる情報機関文書を根拠に、アメリカを始めとする先進国が救済資金の拠出を停止している。では、このイスラエル情報機関が、アメリカ政府に見せた文書の内容とはどんなも…
イスラエル・ハマス戦争はなぜ停戦の見通しがたたないのか。その5つの理由をハーバード大学のスティーヴン・ウォルト教授が分かりやすく簡潔に説明してくれている。すでにハマスの急襲から100日が過ぎ、ガザ地区はほとんど廃墟と化しているが、アメリカ…
アメリカ大統領選はいよいよバイデン大統領とトランプ前大統領との戦いになる。他の可能性はほとんどないといってよい。民主党がこれから新しい有力な候補を見つけたとしても「もう、遅すぎる」。そして共和党がトランプ以外の候補になる可能性は、トランプ…
ウクライナとロシアの停戦について、水面下の交渉と駆け引きが行われている。いずれも表向きは継続と勝利を口にするが、しだいに現実味のある情報が流れるようになってきた。そのうちのひとつが、ウクライナは反転攻勢をあきらめて防衛に徹することとし、ロ…
イスラエルとハマスの停戦を目指して、さまざまな試みが行われている。もちろん、それは一時的な休戦に過ぎないが、いずれにしてもアメリカの役割は大きい。これまでの水面下での交渉にもかかわらず、双方が仲介者を信用できないのは、背後にいるアメリカの…
いよいよアメリカ大統領選挙の年が近づいてきた。このままいけば民主党の候補者はバイデンだというが、いったい何故なのだろうか。共和党がトランプというのは、それなりに理由がある。勝てるからである。しかし、これまで民主党がバイデン以外に有力候補者…
イスラエルとハマスの一時的停戦は2日延長となった。その後、どのように展開するかは不明だが、イスラエルがハマス殲滅を明言している限り(そしてハマスがイスラエル消滅を夢見るかぎり)、停戦は可能でも講和にたどりつくのは困難だと思われる。今回の場…
ウクライナ戦争は急速に世界の中心的トピックから外されつつある。もちろん、これはイスラエル・ハマス戦争に資源を回したい欧米の都合だが、ゼレンスキーの焦りは大きい。すでに欧米はウクライナ停戦を画策しており、来年の大統領選挙を行うようにゼレンス…
イスラエル軍はガザ市に達した。いまやハマスと直接戦闘を続けていると報じられている。すでに予想されていたように、これから「厳しく長い」戦いが続く。その結果が出るのは先のことだが、まちがいなく膨大な数の犠牲者が生まれ、世界からの人道的な観点か…
アメリカでは共和党の分裂に見られるように、ウクライナへの支援をこれ以上続けるべきか否かの議論が高まっている。その一方では、ウクライナが欲しいだけの武器をあたえるべきだという極論も出てきた。例によって理念的なリベラル派からのものだが、ホーキ…
なぜこんなことになったのか? 来年の米大統領選挙に出馬する2人は、これまでなら名前すら上がらなかっただろう。民主党のバイデンはもう80歳であり、共和党のトランプは91の容疑で4つの裁判に起訴されている。トランプだって77歳だから、これまでな…
アメリカのウクライナ支援について、CNNが世論調査したところ、約55%が今後の支援を続けるための基金に反対していることが分かった。すぐにホワイトハウスが支援を訴える声明を発表したが、民主党と共和党のイデオロギー的対立を超えて、全体でも懐疑…