HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナ禍がどれほど米国を分断させたか?;8つのグラフで見るトランプ時代の信頼崩壊

コロナ禍がアメリカ社会の「信頼」を大きく損傷させた。それは間違いない。では、どのように? それは何よりも医療専門家や医療保健機関への不信となってあらわれた。そしてそれは恐らく、トランプ大統領の復活に貢献したと見てよいだろう。さまざまなデータ…

トランプ時代はいまがピークだ;スティーヴン・ウォルト教授が来るべき「悲惨なアメリカ」を憂慮

トランプ大統領は就任するや、矢継ぎ早に政策を打ち出し、「1週間で350もの指示を出した」と誇っている。たしかに数だけは多いが、それらは果たして実行可能で米国民に恩恵をもたらすものなのだろうか。現実には実現が危ういものや有害なものが多く、「…

トランプの新政策は最初から躓いている;メラニアの帽子にキスを阻止されたのが悪かった?

トランプ大統領の就任式で、妻のメラニアへのキスが「エアー・キス」で終わったことについて、これは「単なる失敗」という説と「お化粧への配慮」という説があって、双方が一歩も譲らず論争になっているのだそうだ。以前も、メラニアがドナルドのキスを避け…

バイデン外交に見る失敗の本質;スティーヴン・ウォルト教授が指摘する「負の遺産」

トランプ大統領の第2期目が始まろうとしている。すでに多くの懸念が生まれており、とくに外交においては、混乱を収拾するのではなく、むしろ加速するのではないかと憂慮されている。そこでいま確認しておくべきは、前任者であるバイデン大統領の外交が、ど…

ガザ停戦に合意したネタニヤフの本音;ついに亀裂が入った政権は存続できるのか

イスラエルの国家安全保障相ベン・グヴィルが、ネタニヤフ連立政権から離脱した。同政権がガザ停戦に合意したことへの抗議だが、では停戦はどうなるのか? ネタニヤフはなぜ離脱が分かっていて停戦合意を推進したのか。この微妙な状況を、最新の報道から読み…

効果的な睡眠時間の調整法;暗闇ホルモンといわれるメラトニンの正しい飲み方

睡眠が不規則な人や海外に出かけて仕事をするビジネスパーソンは、睡眠障害に陥ることが多い。そうでなくともジェット・ラグ(時差ぼけ)で苦しむ人は、常時睡眠の調整に余念がない。そのための薬としてメラトニンを使うことが多くなっているが、実際に使っ…

アメリカが欧州を捨てても世界は救われない;トランプ政権の周囲に生まれた幻想をのぞいてみよう

ウクライナ戦争で顕著になったのは、西洋がすでに世界政治から後退していることだ。それはエマニュエル・トッドが最近『西洋の敗北』で人口動態学や文化人類学などの知見を総動員して論じたことだった。ところで、この「西洋」にはアメリカが入っていないの…

トランプ政権が抱え込んだ爆弾;MAGA派とTECH派の根本的な矛盾と対立

正式に大統領に就任する以前に、ドナルド・トランプはすでに政界に混乱を引き起こしている。とても適任と思えない人間を指名して、アメリカ国内だけでなく世界中を震撼させているのだ。しかも、それは政治についてだけでなく、経済についてもこれからの予想…

トランプの恫喝による外交はどこまで有効か;スティーヴン・ウォルト教授が「棍棒国際政治」を批判

トランプ大統領の帰還は世界中を怯えさせている。これからしばらくは、世界中が彼に脅迫され、嫌々ながらに従う時代が続くと思っている人も少なくないだろう。ある東アジアの中位国のように、貿易交渉で外務省の担当者が自国の記者団に対し、情けない譲歩を…

2025年の世界を動かす3つのパワー;トランプ大統領、技術革新、そして恐るべき魔物

新しい年2025年の世界を動かしていくのは何だろうか。ウクライナや中東の情勢はもちろん重要だが、それらを決定づける要因としても、「トランプのアメリカ」というファクターが何より大きいだろう。すでに世界のパワーゲームはウクライナと中東の紛争を…