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東谷暁による「事件」に対する解釈論

トランプ

イラン戦争を勧めた助言者たちの責任を忘れるな!;スティーヴン・ウォルト教授が批判する「5つの言い逃れ」

イラン戦争はあきらかに泥沼化してしまった。果てしない沙漠化といってもよい。トランプ大統領とネタニヤフ首相の利害が異なることは最初から分かっていたのに、なぜこうなったのか。その理由についても多くの指摘があるが、いちばん大きかったのはトランプ…

ワンパターンの嘘つきディールが限界にきたトランプ;交渉を続けながら攻撃をやめないアメリカの赤恥

いよいよトランプの残忍なディール外交も終わりに近づいているのではないか。あれほどイランとの交渉は妥結に近づいていると世界に向けて発信しておきながら、またしてもその舌の根も乾かぬうちにイランのミサイル基地を攻撃してしまった。彼のいう「ディー…

またしてもホワイトハウス近辺で銃撃戦;トランプは自分の重要性が証明されたと満足か?

またホワイトハウス周辺で銃撃戦があって、21歳の男がシークレットサービスによって射殺された。ナシール・ベストという名のこの人物は、昨年7月にもホワイトハウスにやってきて「わたしはキリストだ。捕まえてくれ」と言ったという。精神的な障害も疑わ…

米中サミットは習近平がリードしている;スティーヴン・ウォルト教授が警告する「アメリカの自殺」

米中サミットは明らかに習近平によってリードされており、トランプは彼の信頼度の低い言葉の繰り返し以外、世界のリーダーらしいところが見られない。それもそのはず、トランプは第二期目に入ってからというもの、ひたすらアメリカの信用とパワーを低下させ…

米国のソフト・パワーが死んだ;スティーヴン・ウォルト教授のトランプ「ハード・パワー依存」批判

アメリカ発の政治・経済の概念に「ソフト・パワー」がある。直接な軍事力を行使することをひかえて、その国が持っている魅力によって世界をリードしようというのが、もともとのこの言葉の起源といってよい。しかし、現在のトランプ大統領の国際政治において…

イラン戦争を何時やめるかはイランが決める;世界の勢力構造のなかで追い詰められたトランプ

アメリカはいまもイラン問題を素早く解決できるという幻想に翻弄されている。ヘグセス国防長官は数日前もイランの石油産業を壊滅させると険しい顔で脅していた。しかし、イランはアラグチ外相がプーチン大統領と会談を行うなど、周りを固めるような動きを見…

世界的な株高の背後にある真実;証券市場はいまや行き詰まってしまった

アメリカの株価も日本の株価も、バブル崩壊は間近といわれながら、いまも上昇傾向を続けている。この株高はバブルで崩壊間近だといわれても、いま株式市場はその兆候を明瞭に見せていないのだから、崩壊直前を主張する根拠が乏しい。しかし、やはりいまの株…

イラン戦争の再停戦は「霧の中」だ;交渉以前の条件提示ですでに挫折している

イラン停戦の期限である4月21日が迫るなか、再協議が始まるのかも分からない。そもそもこの「停戦」ですら正確にいって守られているとはいえない。「現状では、戦争は交渉によって解決されるより、エスカレートに向かう可能性のほうが高い」と述べている…

モジタバ師は意識不明で指導していない;いまごろメモをスクープしたタイムズの見識

イランの最高指導者モジタバ・ハメネイは意識不明の状態にあり、政務を担うことはまったく不可能だと英国紙ザ・タイムズが報じた。ニュースは世界中に流れたが意外に衝撃は少なく、すでにこれまでの報道で十分予想できたためと思われる。このニュースはアメ…

イラン戦争の責任は誰にあるのか;スティーヴン・ウォルト教授が改めて「イスラエル・ロビー」について論じる

イラン戦争が起こった責任を負うべき者は誰なのか。もちろん、直接に爆撃を命令したトランプ大統領やネタニヤフ首相がその政治的責任を負うべきだが、それ以外にもイランを攻撃することを煽った言論人や、長年にわたってイランを邪悪な存在だと決めつけて同…

イランが優位に立っている;トランプはいまや追い詰められた

いま、イランがアメリカに対して優位にあるといったら、それは言い過ぎではないかと思う人も多いだろう。もちろん、軍事力や経済力をそのまま見れば、とても比較の対象にはならない。しかし、このイラン戦争はあくまで限定された地域での、限定された時間に…

トランプは誰と停戦交渉をしているのか?;イランを支配しているのはモジタバでもアラグチでもない

いまイランを支配しているのは誰なのか。イランの発表によれば殺害されたハメネイ師に代わって息子のモジタバが最高指導者になったということだが、いまのところ表に姿をあらわしていない。もちろん、さらなる暗殺を回避するためだという理由はあるかもしれ…

イスラエルはいま何を望んでいるのか?;ネタニヤフの武断主義は自国を破滅させる

トランプ大統領はいまや、ホルムズ海峡をめぐる「ディール」に乗り出して、危うい駆け引きを行っている。高市早苗政権はそれに対して何ができるかをトランプに問われており、日本の国内法を盾にどこまで、海外派兵から逃れられるかの苦しい綱渡りを強いられ…

トランプは3つの優位を失いつつある;イラン戦争で勝利するのはもう難しい

イランを本格的に攻撃してみたところ、意外に手こずったので、こんどはキューバに世界の目と支持者たちを引き付けようとしているのが、最悪の世界指導者トランプ大統領である。歴史家たちは彼をどのように描くのかはともかく、われわれはこんな手口しかない…

イラン戦争を始めたのはトランプかネタニヤフか;成り行き次第で変わる「本当の犯人」

トランプ政権内でも企業家や投資家たちの一部は、今回のイラン攻撃に対して懐疑的で、いまやその中心人物が「すぐに勝利宣言をしてイランから撤退すべきだ」と主張している。たしかにアメリカ軍とイスラエル軍が、イラン軍に対して圧倒的なパワーを持ってい…

イラン崩壊寸前との情報は見直されている;アメリカとイスラエルの情報関係者が「崩壊」を否定

アメリカとイスラエルのイラン攻撃は徹底したもので、もはや反撃能力を失ったという報道が多かった。ところが3月11日ころから、フィナンシャル・タイムズやロイターが現体制は崩壊の兆候は見せておらず、それどころかハメネイ師の『殉教』が結束を強化し…

さらに混迷を深める中東と世界;トランプは戦争の終わらせ方を知らない

アメリカ軍とイスラエル軍は、十分すぎるほどに自分たちの兵器の破壊力を世界に知らしめたことは間違いない。では、イラン攻撃によって最高指導者すらも殺害した後に、この国をどうするのかというと、ほとんど妄想のようなイメージしかもっていなかった。ア…

イラン侵攻はトランプとネタニヤフが選択した戦争;リチャード・ハースが分析する「必要のない戦争の帰結」

アメリカとイスラエルが開始した今回のイラン攻撃は、すでにイランの軍備のほとんどを壊滅状態させたとの見方が広がっている。たとえイランがハメネイ前最高指導者の次男であるモジタバを最高指導者に指名して、これまでの強硬路線を継続することができたと…

中東戦争を甘く見ているファンドマネジャーたち;彼らは市場に本当のショックが襲うことを知らない

いまや毎日なにかが起こって、世界の政治は混乱に陥っていることが分かる。ところが、当然、危機状況にあると警告が発せられてよい世界経済については、不思議なことに妙な楽観的見方が蔓延している。「トランプが何とかしてくれる」というのはアメリカの狂…

イラン攻撃におけるトランプ=ネタニヤフの6つの「愚行」;なぜ2人は間違ってしまったのか

はたしてトランプ大統領は十分に準備をしたうえで、イランへの爆撃を再開し最高指導者ハメネイの殺害を実行したのだろうか。英経済紙フィナンシャルタイムズの軍事外交コラムニストであるギデオン・ラックマンは次のように述べている。「アメリカは2001…

トランプとネタニヤフはイランの最高指導者ハメネイを殺した;走るのをやめると犯罪者になる2人の暴走は続く

アメリカとイスラエルはイランの最高指導者ハメネイを殺害した。このことによって中東情勢はさらに不安定になり、おそらく経済も大きな影響を受けることになるだろう。走り続けることをやめると、法制的には「犯罪者」になってしまう二人の国家指導者、トラ…

【増補】金、銀、プラチナが反転下落!;FRB議長ウォーシュ指名がどう影響を与えているか

金、銀、プラチナまでもが急落した。原因は何だろうか。フィナンシャル紙はトランプ大統領が FRB議長にケビン・ウォーシュを指名したからだと述べている。しかし、トランプはFRBには金利を下げてもらいたいと考えており、その任務をウォーシュが引き受…

金と銀との異常な急騰が終わるとき;この狂乱相場が急転する「きっかけ」を予想する

金だけでなく銀もまた驚異的な高騰を続けている。不況になると急騰するといわれる貴金属が、その属性を発揮しているともいえるが、ところで、いま世界は不況なのだろうか?それどころか株価に見られるように、こちらのほうも急騰を続けて、金ほどではないが…

トランプが唱える「西半球勢力圏」は混乱だけを生む;スティーヴン・ウォルト教授が批判する「3つの理由」

トランプ大統領が「西半球勢力圏」の形成を言い始めたことで、世界は急激に不安定性を増している。トランプはアメリカが主導して勢力圏を確固としたものにすれば、この世界は安定すると思っているようだが、どう考えてもベネズエラ侵攻もグリーンランド分割…

タコは自分の足を食べてしまう;トランプの自滅的政策を牽制するものがなくなっている

トランプ大統領が次々と打ち出す新しい政策は、これからも継続するものなのかどうかが、ますます疑わしいものになっている。トランプはいつも臆病になってやめてしまう(トランプ・オールウエイズ・チキンズ・アウト)、略してTACOだと指摘したのは、英…

トランプの爆撃戦略ではイラン政権を倒せない;米国当局も顧問団も効果については懐疑的

トランプ大統領はイランへの介入を強化するかどうか選択を迫られている。たとえ投入する兵力を増強しても、イランの今の体制は崩れないと見られている。そして、そもそも現時点での中東における米軍の兵力では、これ以上の介入は無理だとされている。そのい…

睡眠を削ると政治がよくなるのか?;トランプ大統領と高市首相の根本的な違い

睡眠についてはさまざまな説があり、少ないのはよくないという常識的な意見もあれば、多すぎるとかえって判断力が鈍るという説もある。核になるような数時間の睡眠さえしていれば人並みに寝なくてもよいという人もいれば、俺は8時間寝ないと頭も体も十分に…

ゼレンスキーはトランプ和平案を受け入れるしかない?;ウクライナの軍事や国内の行き詰まりは深刻

トランプ大統領の強引な圧力によって、ウクライナはロシアとの和平案を飲まざるを得ないところまで追い詰められている。期限とされた11月27日が間近に迫ったところで、トランプはこの日付については緩和延長しているが、いずれにせよ核心部分の領土割譲…

中国はどこまでアメリカを追い込んだのか?;習近平とトランプの首脳会談が炙りだした構図

今回のトランプ大統領と習近平主席の首脳会談には、これまでに見られなかったような特色があった。それはトランプの攻撃に対して周がゆうゆうと防衛しているような構図になっていたことだ。英経済誌ジ・エコノミストは会談が始まる前から「中国がアメリカを…

プーチンがウクライナにドネツク州割譲を要求!;トランプはトマホークの供与を撤回、何故か?【増補+3】

ロシアのプーチン大統領がトランプ大統領との電話会談で、ウクライナ東部のドネツク州を割譲するなら、ウクライナとの和平にのってもよいと発言していることが報じられている。ガザ停戦をいちおう実現させたトランプは、ウクライナ停戦に向けても積極的にな…