インフレ
植田日銀総裁が国債の金利上昇を是認したというので、いよいよ日本もインフレに突入するという報道が見られるようになった。例によって単純なインフレ対デフレの構図だが、これまでの黒田時代とは異なる金融政策に、おずおずと進みつつあることは間違いない…
英国の新政権が発表した経済政策がきっかけとなって、ポンドが暴落し、国債の利回りが跳ね上がるという金融危機が生じた。しかし、こうした事態は英国にとどまるものではないとの指摘が相次いでいる。英国の場合、中央銀行が介入して混乱の鎮静化に向かって…
アメリカの昨年12月消費者物価指数が、予想されていたとはいえ、年率7%に達して世界は衝撃を受けている。コアCPIも5.4%となり、経済メディアは1982年以来の高さだというので、当時のポール・ボルカーFRB議長のインフレ抑制策を回想してい…
アメリカのインフレがとまらない。最新の発表では消費物価は前月比で6.8%の上昇を見せている。この傾向が続けば、中央銀行にあたるFRBが政策金利を引き上げることは確実で、なかにはこの数値が間違っているのではないかと言い出す人もいる。しかし、…
アメリカではインフレがじわじわ続き、ついに今年10月は31年ぶりの消費者物価6.2%上昇を記録した。コアCPIも4.6%であることから、いよいよインフレ時代に移行したとの見方も出てきた。日本でも企業物価指数が40ぶりの前年比8・0%上昇と…
アメリカ連邦準備理事会(FRB)は、11月3日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和縮小(テーパリング)を今月から開始すると決定した。当面は財務省証券と住宅ローン担保証券(MBS)の購入月額を減らしていくが、「いまは利上げのときでは…
7月13日に第2四半期におけるアメリカの消費者物価指数が5.4%に達したと発表されショックを与えている。エコノミストたちの予想はせいぜい2.6%くらいだったのに、その2倍を上回った。しかも、前期にくらべて0.9%という数字も大きいし、コア…
アメリカの労働省が発表した5月のインフレ率は5%に達し、予想されたこととはいえ、現実となるとやはり衝撃は大きい。もちろん、政府やFRBは「一過性」だという見解を変えていないが、たとえば、民主党政権に批判的に振る舞うウォールストリート紙6月10…
アメリカ経済の回復に世界の注目が集まっているが、5月12日に発表された4月の消費者物価が前年比で4.2%もの上昇を見せてショックを与えた。同日の株式市場はS&P500が2%の下落を示した。こんなに急激に物価が上昇すれば、「金利を上げることを考…
アメリカの財務省長官ジャネット・イエレンが、少し前のインフレを懸念するコメントを修正したというので話題になっている。バイデン政権の巨額の追加支出については、元財務長官のラリー・サマーズのようにインフレ懸念を表明する者もいる。ジャネットの以…