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東谷暁による「事件」に対する解釈論

中国のワクチン戦略

危機の中国は何を打ち出すのか;恒大集団の破綻後にやってくるもの

中国恒大集団の経営危機は、これからの中国経済を占う事件として、いま世界が注目された。その後も同本社前では、理財商品の弁償条件をめぐって抗議のデモが繰り返され、株式や債券の下落が続いている。当然のことながら、この事態は中国恒大にとどまらない…

中国がmRNA型のコロナワクチンを開発中!;世界のワクチン市場と戦略構造が大きく変わる

中国は、いまやっきになって、メッセンジャーRNA型のコロナワクチン開発を推進している。もちろん、実際にやっているのは国内の製薬会社だが、いよいよ最大の国営企業シノファームが本腰を入れているというので、海外マスコミがつぎつぎと取り上げている…

中国のデルタ株対策が熾烈をきわめている;自国のワクチンが信用できない苦しさか

中国の新型コロナ対策は、武漢以来、徹底的に封じ込めるのがその中心的手法である。だから、デルタ株に対しても、すこしでも感染拡大の兆候が見られれば、徹底的に封じ込めようとするのは当然かもしれない。しかし、その激しさを細かに見ていると、どうも、…

デルタ株で苦闘する中国;奇妙なワクチンのデータ隠蔽が首を絞めている

武漢のパンデミックを鎮静化させて以降、鉄壁の防御を誇ってきた中国のコロナ対策に、ところどころ綻びが生まれてきた。いうまでもなくデルタ株の感染拡大によるもので、同国の国家保健委員会は8月9日、新たに94件のコロナ感染を認めた。これで中国内で…

中国はワクチン戦略で優位に立った;買占め競争をやってる先進国は勝てない【増補版】

【注記】この投稿は3月1日のものですが、中国が日本で開催予定のオリンピックについて、選手や関係者にワクチンを提供すると、突然発表したという状況にかんがみ再び投稿したものです。追加した【増補】部分以外はまったくそのままにしました。 新型コロナ…