HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

ロシアはウクライナに全面侵攻を開始!;首都キエフはミサイル攻撃を受けている

ロシアはウクライナに対して「全面的な」攻撃に入ったと、世界中のメディアが伝えている。ウクライナ東部への進軍だけでなく、ウクライナの首都キエフへのミサイル攻撃も始まったようで、戦線拡大の様相を見せている。同時に、ロシアからの露骨なプロパガンダが激しくなった。

f:id:HatsugenToday:20220224155201p:plain


日本時間で午後2時すぎにネット上に流されたフィナンシャルタイムズ紙の「ロシアはウクライナへの全面的侵攻を開始している」を中心に、いまのところ知りえた情報を記しておこう。まず、同記事の冒頭だが「プーチンウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始しており、キエフ武装を解除するように要求している」とのことだ。

ロシアの国営テレビは火曜日の早朝(ロシア時午前6時前)に、「ロシアの大統領はウクライナを占領する気はないが、ロシアの行動に対して阻止しようとするものすべてに制裁を加えるだろうと警告していた」。しかし、キエフの攻撃は単なる威嚇なのか、占領へと進む作戦なのか、まだ定かではない。

さらにプーチンは「われわれの目的は、キエフ政府からの弾圧やジェノサイドを受けている人びとを守ることだ。そのために、われわれはウクライナの非軍事化と非ナチス化をはかるために戦うことになる」などと述べていた。しかし、いままでのウクライナ国内からの情報で、同国が軍国主義だったりナチス国家だという証拠はなく、かなり乱暴でやすっぽいプロパガンダを繰り返している印象が強い。

ウクライナ国内の様子はさまざまなソーシャル・メディアで現地から直接伝えられているが、すでにカラキフやその他の東部にある都市において、爆発音がしているとの書き込みをみることができると同紙(や他のメディア)は伝えている。

f:id:HatsugenToday:20220224193240p:plain

faz.netより:2月24日9:00現在のウクライナ

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ国内への短いテレビ演説でマーシャル・ローの適用を宣言(つまり、戒厳令)を行ない、1時間まえに米バイデン大統領との対話を行っていると付け加えている。以下はゼレンスキー大統領発言。「われわれは努力している。軍隊も動いている。パニックにならないように。われわれは強いのだから。われわれはすべての事態に準備をしている。われわれは何ものをも打ち砕くだろう」。

ウクライナの内務大臣顧問のアントン・ゲラシュチェンコは、フェイスブックに「ロシア軍はウクライナキエフや、カラキフ、ドニプロなどの近くにある空軍基地や軍隊居留地などの軍事拠点に対して、ミサイル攻撃を行なっている」と投稿したとフィナンシャルタイムズ紙は述べている。

いま(2月24日15:50)、TBS系が「ロシア国防省は、ウクライナ軍の防空システムを制圧と発表」と報道した。「空軍基地の軍事施設も破壊した」とのことである。また、産経新聞はロシア軍は南部から攻撃しているとの情報を報じている。