このブログは今年の5月に始めましたが、その少し前に「コモドンの空飛ぶ書斎」というサイトも準備を始めて半年ほど、多くはないですが、あれこれ書いてみました。そのなかで比較的読んでいただけたものを簡単に紹介しておきます。
まず、ひとつは日米貿易協定についてで、まるで日本がトランプ大統領を抑えて見事な成果をおさめたような報道には本当にあきれました。そもそもTPP12を勝手に離脱したのはアメリカなのですから、本来、ペナルティがあってしかるべきなのに、自動車関税および自動車部品関税の撤廃は事実上拒否されたうえに、日本への農産物輸出が70億ドル可能になったなどと言わせているのです。
(毎日新聞電子版より)
「コモドンの空飛ぶ書斎」では、TPP12にさかのぼって考察してみました。
また、このブログで何度も取り上げましたので、ぜひご覧ください。「安倍政権のトランプへの『忖度』;日米貿易協定で自動車関税をプレゼント」「日米貿易協定で4兆円のGDP押し上げ;ただの情報操作でしょう」などです。
(チャンネル桜の画面より)
次に、政府はいくらでも財政支出できると声高にとなえたMMTについて、その概要と疑問点をなるだけ分かりやすく述べたつもりです。ただ、MMTには常識をひっくりかえすようなロジックがあるためか、多少、ひっかかるところもあるかもしれません。
ある程度、MMTについて知っている人は、「MMTへの懐疑的入門(15)」以降から読んでいただいたほうがいいかもしれません。このブログでも「秋風の吹くMMT;正体が分かってみれば猫マガギ」「いきなり社会主義ですか;米国のマネをしても日本経済は救われない」などをご覧ください。
さらに、今年は台風15号や台風19号での被害が大きく、そのなかで、意外なことがいくつも起こりました。たとえば、地方公共団体の対応が遅く、そのことが非難されもしました。その背景には、担当すべき公務員が極端に少ないということを指摘した投稿に、予想もできないほどのアクセスをいただきました。
災害対策には、まず公務員の増員が必要だ(これは「コモドン」のほうです)
予想はしていたことですが、やはり出版の世界などとは異なり、驚くことが多くありました。ひとつだけあげれば、数値が極端なことで、1日で1万件をこえるアクセスをいただく投稿もあれば、数十日がすぎても数十件などという記事もあります。「ええ!?」と声をあげたり、「悪くないのだけどなあ」などと考え込んだりしました。まあ、これもネットという世界の特徴なのでしょう。