HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

いまや世界的に「大きな政府」の時代になった;それが繁栄と幸福をもたらす保証はない

いまや世界的に「大きな政府」が普通になっている。いや、それどころか「巨大な政府」と呼ぶべき様相を呈しつつある。この現象については、コロナ禍だけでなく経済成長の長期停滞が原因だとして、すでにさまざまな議論が展開している。しかし、規模において…

デルタ株にはどのワクチンが有効なのか;これまでのデータの中間報告を見ておこう

新型コロナのパンデミックはいまも続いていて、感染や重症化の度合いも国によってマダラ状になり、これからどうなるかの予想は難しい。そんななかで、コロナワクチンに何を選ぶかの問題はいよいよ重要になっている。もちろん、個人が勝手に選べる状況にはな…

アシステッド・ダイイング法が世界に広がっている;「安楽死」について考えることが死生観を鍛える

アシステッド・ダイイングについての世界的な議論が再び高まっている。聞きなれない言葉だと思う人もいるだろうが、日本でいう安楽死のことだ。しかし、安楽死という言葉は安楽という語感が誤解を生みやすいとの指摘は多い。このアシステッドという語の翻訳…

東ヨーロッパでコロナによる死者が急増;その理由はデルタ株だけではない

ヨーロッパでは新型コロナの感染が急激に拡大し、多くの死者を生み出している。ドイツについては最近のブログで書いたし、ニュースでも頻繁に報じられているから、もはや周知のことといってよいだろう。その理由は、デルタ型への移行が大きいというのも間違…

米国の物価上昇は他人事ではない;日本でも企業物価は40年ぶりの急上昇だ

アメリカではインフレがじわじわ続き、ついに今年10月は31年ぶりの消費者物価6.2%上昇を記録した。コアCPIも4.6%であることから、いよいよインフレ時代に移行したとの見方も出てきた。日本でも企業物価指数が40ぶりの前年比8・0%上昇と…

中国の不良債権が姿を現し始めた;氷山の一角でまだ序の口でもすごい

中国恒大集団の経営危機に端を発した、中国の不動産バブル崩壊は、ここにきて次第にその実態をあらわにしつつある。恒大が一部の負債利子を払ったことで、一時は鎮静化したような印象を与えた負債問題が、恐るべき数字として姿を見せ始めているのだ。バブル…

英国で「マスクは役に立たない」裁判が始まる;公的機関の医師の私見は表現の自由なのか

新型コロナウイルスについて「表現の自由」を根拠にし、医師の資格をもっていて公的医療にたずさわる人物が、政府のコロナ対策に真っ向から反対する自説をソーシャルメディアで発表してよいのか。英国ではある医師が医療監察委員会(GMC)にソーシャルメ…