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東谷暁による「事件」に対する解釈論

中国

日本経済は世界でどの程度の位置なのか;冷静に判断して2024年を過ごすために

日本経済は世界のなかでどの程度の位置をしめているのだろうか。昨年、名目GDPでドイツに逆転されて3位から転落したと報じられたが、では他の国との比較ではどうなのか。それを正確に知るのは難しい。とはいえ、各種のデータがあるのだから、まずはそれ…

こんどは中国の国防大臣が姿を消した;経済が急速に低迷する中で断行される腐敗摘発

中国の高官がまた姿を消した。この間は外務大臣だったが、こんどは国防大臣である。もちろん、前回同様、どこに行ったかは政府によって発表されていない。しかし、次から次へと要職にある高官が消える事件が続くということは、政府による単なる締め付けだけ…

中国の台湾侵攻の時期をデータから読む;空軍基地の設備や経済指標で予測する試み

中国は本当に台湾に侵攻するのか。それは何時どのようにして? しかし、これまで中国が着々と進めてきた準備に変化が生まれている。侵攻を成功させるための基地の増設や、戦時中の食糧を維持するための穀類の備蓄に、かなり大きな変化が発見されるようになっ…

中国は本当にロシアに武器を供給していない?;政府高官発言をひっくり返したバイデン大統領の思惑とは

中国はロシアにドローンを供与しており、しかも、製造も手伝っているという報道があり、また、ブリンケン米国務長官の「中国はロシアに武器を供与しようとしている」との発言があったのに、直後、バイデン大統領が「それはない」と否定した。その後も報道機…

台湾は本当に中国の侵攻を阻止できるか;最新のシミュレーションがあぶり出す危機の真実

ペロシ米下院議長の訪台をきっかけに行われた中国の軍事演習をめぐって、直前の駆け引きの報道や台湾危機シュミュレーションが、台湾をめぐる現実を明らかにしつつある。米国が中国の台湾侵攻を阻止できるとすれば、どのような条件が必要となるか。ここでは…

ウクライナ戦争は新冷戦に転じた;ロシアが破滅しても中国が表に出てくる

ウクライナ戦争は第3次世界大戦になりつつあると論じる人もいる。ウクライナの背後にはアメリカがいて、ロシアの背後には中国が控えているから、新冷戦といってよいという指摘もある。第3次大戦はともかくとして、すでに新冷戦あるいは第2次冷戦の様相を…

ウクライナ、台湾、そして日本(7)プーチンの戦争はすでに東アジアの領土問題に及んでいる

ウクライナ戦争の勃発はアジアにおける領土問題に大きな影響をもたらす。それは間違いないことだ。ところが、奇妙なことにウクライナと台湾は「違う」と主張して、ウクライナと比較して台湾有事について考えるのは危険だとか、あるいは10年早いとか述べて…

いまや世界的に「大きな政府」の時代になった;それが繁栄と幸福をもたらす保証はない

いまや世界的に「大きな政府」が普通になっている。いや、それどころか「巨大な政府」と呼ぶべき様相を呈しつつある。この現象については、コロナ禍だけでなく経済成長の長期停滞が原因だとして、すでにさまざまな議論が展開している。しかし、規模において…