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東谷暁による「事件」に対する解釈論

イスラエル・ハマス戦争

ネタニヤフは「すでに終わっている」;本格的な地上戦を前に支持率が激減する理由

イスラエル軍はガザ地区の包囲を完了し、本格的な地上戦に入ろうとしている。準備は整った。ところが、指揮をとるネタニヤフ首相への支持が下落して1桁というデータもある。国民の間からは「もう辞めたほうがいい」との声もあがるが、ふつうは支持率が急騰…

イスラエル軍はガザ市に到達した:膨大な犠牲者を生み出したネタニヤフとバイデンの末路

イスラエル軍はガザ市に達した。いまやハマスと直接戦闘を続けていると報じられている。すでに予想されていたように、これから「厳しく長い」戦いが続く。その結果が出るのは先のことだが、まちがいなく膨大な数の犠牲者が生まれ、世界からの人道的な観点か…

ネタニヤフ首相が軍幹部たちを投稿で批判;イスラエルの戦時内閣は内部分裂状態に

ガザ地区への「次の作戦」に踏み切ったイスラエルのナタニヤフ首相は、奇妙なことにこの微妙な時期に、ハマス急襲の責任を軍部に押し付ける投稿をして閣内孤立の危機に陥っている。ただでさえ、国際世論がガザ地区への地上戦における非人道性に集まっている…

中国はイスラエル・ハマス戦争に介入するか:ブリンケン国務長官と王毅外相との会談で決まった次の一手

バイデン大統領と習近平首席との会談が、今年11月に開かれる可能性が出てきた。もちろん、会えばいいというものではない。いま世界は多くの問題で満ちている。それぞれの国においても、この二大巨頭もそれぞれの問題を抱えている。王毅外相がワシントンを…

報復を超えてガザ抹殺に邁進するイスラエル;バイデン大統領の「抱きしめ」戦略は失敗した

バイデン米大統領の対イスラエル「抱きしめ」戦略は、完全に裏目に出たといってよい。まずはハグして同情を示し、それから過度な報復を抑制するというシナリオだったが、イスラエルの暴走といってよい「過度な報復」に傾斜してしまった。欧米のマスコミもイ…

イスラエルはなぜ地上戦を始めないのか:アメリカとイスラエル側の都合を推理する

なぜイスラエルはガザ地区への地上戦を開始しないのだろうか。地上戦の準備はほぼ整えたと言っているのだから、これまでの経緯からすれば先制したほうが有利なのではないのか。いま指摘されているのは、実は地上戦というのは、ウクライナでも明らかなように…

バイデンの構想はすでに破綻した;病院爆破の悲劇とネタニヤフの不人気

バイデン大統領がイスラエルに出発する、まさにその直前にガザ地区の病院に起こった爆発で数百人が殺害された。失われたのは彼らの命だけでなく、バイデンが描いていたハマス・イスラエル紛争の鎮静化の絵図だった。そしてまた、彼が「大いなるチャンス」と…

バイデンが「ガザ占領」は失敗すると牽制;イスラエルのハマス掃討は支持するという

イスラエルが地上戦によりハマスを掃討すると表明している。しかし、それでは一般市民の犠牲も大きくなる。そこでバイデン米大統領がガザ占領は大きな過ちと発言したことが注目されている。もちろん、バイデンはハマス掃討を支持しているが、ガザ占領によっ…