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東谷暁による「事件」に対する解釈論

マリウポリ陥落の意味;ウクライナは攻防戦の間に態勢を整えた

アゾフスタル製鉄所に立て籠もっていたウクライナのアゾフ大隊が「作戦を終了」して、マリウポリ攻防戦はロシアが勝利したかたちとなった。もちろん、これは局地戦にすぎず、いまもハリキウでは戦いが続き、ウクライナ政府によれば、ロシア軍を国境近くまで…

中国でゼロ・コロナをやめると160万人死ぬ?;専門家たちが書いたコロナ対策改革案

コロナ感染拡大が終息に向かわないので、中国のゼロ・コロナ政策に批判が高まっていた。ところが、中国内外の専門家たちの提言ではゼロ・コロナをやめると約160万人の死者がでるというので衝撃を与えている。この提言というのは、いったいどのようなコロ…

マリウポリ防衛の将校たちがゼレンスキー政府を批判;この8年国防をさぼってきた結果だ!

ロシアが一方的に対ナチ戦勝記念日に自軍の勝利を称賛するなか、民間人の脱出・退避が完了したとされるマリウポリで、戦闘を続けてきたアゾフ大隊の将校の中から、自国のキーウ政府に対する不満の声が上がっている。称賛されてきたアゾフスタル防衛戦のなか…

CIA長官が語った現在の世界の緊迫度;ビル・バーンズが見る習近平、ウクライナ、プーチン、核戦争

CIAのビル・バーンズ長官のインタビューがフィナンシャルタイムズ紙に掲載されている。もちろん、公的な発言なのでその意味やニュアンスは慎重に配慮されているが、わざわざ言及している内容が、バイデン政権にとって微妙な事項に触れていると思われる。…

ロシアの旗艦モスクワを沈めた米哨戒機の情報;多くのデータと証言から真実が浮かび上がる

ロシアの旗艦モスクワが撃沈された事件については、いまも議論がつきない。あまりにも意外な出来事だったからだ。とくにアメリカの関与については不明な点が多かったが、いまや関与は当然視されており、むしろどのように関与したのかが論じられている。5月…

ロックダウンの陰で広がる戒厳令体制;上海も北京も不満が充満している

上海や北京から新しいデータが伝わってこない。外信を含めて中国のオミクロン情報は、明確な根拠のないものになっている。そのなかで国営メディアが「馬」の姓をもつ男性が拘束されたと報じたため、元アリババCEOの馬雲だろうというので株価が暴落し、約…

ロシア軍はなぜウクライナ軍に勝てないのか;戦略で肝心なことを忘れてしまっているから

ロシア軍は首都キーウを攻略できず、こんどはウクライナ東部に戦線を移して、新たに戦闘を繰り広げている。しかし、こちらの戦場ならばロシア軍が勝てるという保証は何もない。それどころか、キーウ攻略の失敗や黒海の旗艦モスクワが撃沈された反省が、いま…