HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

南アフリカ変異種にはアストラゼネカは効かない?;他社のワクチンも何らかの対策が必要らしい

2月6日、南アフリカで発見されたコロナウイルスの変異種には、アストラゼネカ製のワクチンの効果が限定的だと分かって、世界中にショックが広がった。特に、同社製のワクチンをコロナ対策の中心においている国にとっては深刻である。その後、2月7日に南…

フライン総司令官の野望と恐怖;ミャンマー・クーデターに至る裏取引の失敗

英紙ザ・タイムズ2月2日付が、「ミンアウンフラインによるミャンマー・クーデターの知られざる動機」を掲載している。いうまでもなく、今回のクーデターの首謀者ミンアウンフライン総司令官が、いったいどのような理由でクーデターに及んだかを、同紙アジ…

ミャンマーのクーデターを決断させた一言とは;中国の巧みな「バランス外交」

中国外務省の汪文斌副報道局長は、2月1日の記者会見でミャンマーのクーデターについて「ミャンマーの関係各方面は憲法と法の枠組みのもと、相違点を適切に処理し、政治と社会の安定を守るように望む」と述べて、事実上、軍事政権を支持した(ロイター2月…

ゲームストップ株の異常な乱高下;その背後にあるものは何なのか

ゲームショップ・チェーン「ゲームストップ」の株価が乱高下して話題になっている。ロイターによれば、同25日に始まる週になってからだけで、なんと360%以上値上がりした。ところが28日には急落して、日本円にして約1兆1500億円が消滅した。ニ…

アメリカの民兵組織のリーダーは主張する;彼らの憲法意識と革命思想

アメリカの議会を1月6日に占拠した「暴徒」たちは、いったいどのような集団から成っていたのだろうか。なかでも注目されたのが武装したグループ「誓いの番人」だが、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙1月17日付は、占拠に参加したとみられる武…

トランプ大統領は有罪なのか;扇動をめぐる米国の論争をよむ

トランプ大統領は「有罪」なのか、それとも「無罪」なのか。1月13日、アメリカ下院の弾劾訴追が成立して、上院に送られてはいるものの、もう時間的にトランプの在任中の弾劾裁判は無理で、バイデンが大統領に就任した後になるという。それでもなお、アメ…

議会占拠の人民を米国は裁けるのか;その正当性と民主主義を根本から考える

ドナルド・トランプに扇動された「暴徒」がアメリカ議会を、一時的にせよ占拠する事態となって、アメリカのジャーナリズムは「民主主義の危機」とか「民主主義は復活できるか」といった見出しを掲げて、アメリカ政治の未来を憂慮している。日本の報道もそれ…