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東谷暁による「事件」に対する解釈論

ロシア軍

ウクライナでの武器供給における「友と敵」;アメリカも日本もドイツもロシア軍に「貢献」している

いまロシア軍がウクライナ軍をかなり圧倒している。米国の武器が届いても今のロシア有利の構図は根本的には変わらないとの説すらある。では、ロシアの武器はどのように調達されているのか。すぐに頭に浮かぶのは、中国などの友好国から供給されているだろう…

ロシア軍もまた戦いから必死に学んでいる;ウクライナ軍の反転攻勢が停滞した大きな理由

ロシア軍もウクライナでの戦いから学んでいるという、当然のことが報道されなかった。いまになってようやく、その肝心なことが欧米の新聞に載るようになってきた。ウクライナ軍が反転攻勢で成功しない理由は、兵士が臆病だとか西側諸国の支援が少ないとかで…

ウクライナがロシアの防衛線を突破した?;その規模はどれほどか、そして戦略的意味は何か

ウクライナ軍がロシアの防衛線を突破したというニュースが世界を駆け回っている。沈滞ムードが漂っていると報道されていたウクライナ軍が、反転攻勢で新しい段階に入り米国は「顕著な前進」とすら評価しているという。これまで何度も報道された「突破」だが…

ウクライナのバフムト陥落寸前;中心部と補給線はロシア軍が掌握へ

ウクライナ東部のバフムトはロシア軍が中心部をほぼ制圧したとの情報が流れている。先日、ワグネル創始者のプリゴジンがSNSにビデオを投稿したときから、その可能性は高かった。ウクライナのゼレンスキー大統領も、バフムトが包囲されるなら、撤退すると…

戦場への新型戦車投入はすぐには不可能だ;高性能武器でウクライナが勝利という神話

いよいよウクライナ軍にドイツの最新型戦車レオパルト2が供与されることになり、さらにアメリカは高性能戦車エイブラムスもウクライナに送るようだ。それはどれくらいの効果を持つのだろうか。そして、戦車で強化したウクライナ軍が待ち受ける前線に、ロシ…

ロシア軍の本当のレベルはどのくらい?;状況や気分に左右されない評価が必要だ

ルハンシク州セベロドネツクの半分を回復したと、ウクライナ側が発表したかと思うと、翌日にはロシア側が同州を97%を制圧したと発表する。いったい、どっちが本当なのか分からなくなる。戦争だから両方とも「大本営発表」なのだろうか。ウクライナ東部の…

プーチンはウクライナ東部で勝てないときどうする;戦術核という甘い誘惑の危険性

プーチン大統領はウクライナ東部での戦いに勝てなければ、核兵器を使うだろうとの憂慮が生まれている。こんどのドンバス地方を舞台にした戦闘においては、ロシア軍の有利な戦術が使えるとの指摘もあるいっぽう、ロシア兵の士気が低く、武器も旧式が多く、作…

ウクライナ軍の兵士たちの肖像;祖国防衛戦を遂行しているのは誰なのか

ロシア国防省は3月25日、この1カ月でのロシア軍の死者は1351人に達したと発表した。それに対しウクライナ側の死者は、同省によれば、1万4000人以上、負傷者は1万6000人に達しているという。しかし、少なくともロシア側のこれらの数値を信…

ロシア軍の一部がウクライナ国境沿いから撤退;それが本当に平和への合図なのか?

ロシア政府は、2月14日、ウクライナ国境近くから軍隊の一部を撤退させると発表した。同日、ロシアの金融市場は株式もルーブルも国債も急伸した。しかし、英国政府などはかなり懐疑的で、まだ信用するわけにはいかないと考えているようだ。ともかく、2月…