2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧
今年2月24日にロシア軍がウクライナ侵攻を行なったときが戦争の始まりではない。それ以前に、ドンバス地方をめぐって両国は、複雑な代理戦争を続けていた。停戦のためのミンスク合意、さらにミンスク合意Ⅱが試みられたが、双方によって破られたすえに、ロ…
ロシアによるウクライナ侵攻が始まったせいか、コロナ・パンデミックの報道は急速に少なくなっている。これはもちろんコロナ禍が先進国ではおさまりつつあるせいでもあるが、まだまだ油断するわけにはいかない。ヨーロッパでは、オミクロン株BA.5の感染が…
いまウクライナ戦争の主戦場となっているドンバス地方は、今回のロシアによる侵攻が始まる以前から「戦闘」が続いてきた地域だった。ここには親ロシア派の分離独立派がいると同時に、それに対抗する武装した国粋的団体が存在していて、すでに7年にわたって…
バイデン米大統領は、6月10日、侵攻前にゼレンスキー大統領にロシア侵攻を警告したが、彼は「聞く耳を持たなかった」と非難した。さんざん武器を供与して戦わせておきながら、いまさら梯子を外す気かと思ったが、それはさすがになかった。しかし、ウクラ…
ルハンシク州セベロドネツクの半分を回復したと、ウクライナ側が発表したかと思うと、翌日にはロシア側が同州を97%を制圧したと発表する。いったい、どっちが本当なのか分からなくなる。戦争だから両方とも「大本営発表」なのだろうか。ウクライナ東部の…
ウクライナ戦争は第3次世界大戦になりつつあると論じる人もいる。ウクライナの背後にはアメリカがいて、ロシアの背後には中国が控えているから、新冷戦といってよいという指摘もある。第3次大戦はともかくとして、すでに新冷戦あるいは第2次冷戦の様相を…
プーチン大統領が、今回のウクライナ侵攻の直前、すでにロシアは核戦争すら辞さないという姿勢を見せた。それに対して世界は「単なる脅し」と捉えて、ウクライナ侵攻もあり得ないと受け止めた。しかし、プーチンは多くの誤算があったものの、ウクライナ侵攻…
アメリカはウクライナに長距離ロケットシステムの供与を決定した。少し前にはバイデン大統領が「供与しない」と明言していたのに、この急激な政策変更はどうしたことだろう。そして、こうしたアメリカによるひたすらなウクライナの軍事力強化は、これまでの…