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東谷暁による「事件」に対する解釈論

新型コロナ

シミュレーションの最悪値に向かうスウェーデン;今の事態はすでに予測されていた

スウェーデンのコロナ禍の現実について、関心をもつ人が多い。それはそうだろう。日本でも一時は非ロックダウン方式が正しいと主張する論者が増えて、「集団免疫だけがコロナ問題を解決する」とか「若者と老人との接触を遮断すれば怖くない」と口にする人も…

いまもマスクを否定するスウェーデン;むしろ危険とする根拠の論文72%は実はマスク支持だった

いまもスウェーデン政府はマスクを推奨していない。もし、同国の文化がいわれているように合理主義的でプラグマティックならば、完全な効果は期待できなくとも、すでに何らかのかたちで採用していておかしくない。ところが、同国の国家免疫学者アンデッシュ…

株価下落の「恐怖の岬」は来ない?;ワクチンで楽観が広がる米国が危ない

新型コロナのワクチンが超スピードで接種が行われることになり、大統領選挙の結果も落ち着くところに落ち着いた。そこでアメリカの株式は、まるで脱皮した怪獣のように、さらに急成長する兆候を見せている。経済ジャーナリズムのなかにも、手放しでこうした…

いまこそ根拠と論理で語りたい;宮坂昌之著『新型コロナ 7つの謎』を読む

新型コロナウイルスの感染が広がって、パンデミックとなってからも、マスコミによって報道される情報がどこまで正しいのか、どこまで根拠のある話なのかを判断しようとすると、基本的な知識がないことに気がつかざるを得なかった。それは当然のことで、実際…

ファイザーのワクチンが直面する難関;冷静に考えればまだ第一歩にすぎない

ファイザーとビオンテックによるコロナワクチンが、第3相臨床試験において有効性90%を示したというニュースは、世界を駆け巡って多くの人が「コロナ禍からの脱出が可能になった」と明るい気持ちになった。なかでも株式市場は急騰して、経済においても大…

本当に集団免疫でコロナを乗り切れるのか;英米の論争から現実を読み取る

感染しても抵抗力のある若い人たちがコロナに感染するままにまかせて、そのいっぽうで死亡の危険のある高齢者を隔離すれば、「集団免疫」が形成されるので、いまのコロナ禍は解決する。この日本でも多くの人の興味を掻き立てた「解決策」が、英国とアメリカ…

トランプ大統領が新型コロナに感染!;これはディープステイトのフェイクニュースではない

トランプ大統領が新型コロナに感染したというニュースが世界を飛び回っている。こういうのを「なにをかいわんや」というのだろうが、出鱈目なコロナ対策によって20万人の国民の命を奪い、自らも感染した大統領として歴史に残ることになった。 ということは…

アストラゼネカ社はなぜ試験を中止したか;トランプ大統領と製薬会社9社との闘い

この9月8日に、コロナワクチンの開発に関わっている巨大製薬会社9社が共同で、コロナワクチン開発はあくまで科学的な基準で進めると宣誓して注目された。しかも、同日にコロナワクチンで最先端にあるとされるアストラゼネカ社が、進行中の第3段階(第3…

ワクチンの試験中止に驚く必要はない;経済か自粛かの議論より分野別の各論が重要だ

新型コロナウイルスのワクチン開発のなかで、最先端を走っていたとされるアストラゼネカ社が、最終段階の治験を一時中止したことがわかって、世界に衝撃が走っている。同社のスポークスマンによれば、「治験者に不明の症状が出たときの所定の措置」とのこと…

コロナに短期間2度感染した例の発見;ワクチン開発は無意味になるのか?

8月24日から、香港大学の研究者たちが、いちど新型コロナウイルスに感染して治癒した人が、4カ月半ほどで再び感染した例を発見したと発表して、話題になっている。この現象が頻度の高いものであるなら、新型コロナに対する集団免疫が生じない可能性があ…

同調圧力ってそんなに悪いのか;なければ社会が動かないのでは?

コロナ禍に対応するなかで「同調圧力」や「空気」、つまり集団の有言無言による圧力に対する嫌悪が強まっている。他人の顔をうかがいながら暮らさなくてはならない、今の日本は息苦しい。それどころか、日本はファシズムのような恐るべき時代へと向かってい…

コロナ第2波の前にトリアージを議論すべきだ;「誰を救い、誰をそうしないか」の論理

東京都のコロナ感染が急伸して、なかなか数値が低下しない。もちろん、これはPCR検査を拡大している結果でもあるので、アメリカやブラジルのように死亡率が急進しているのとはまったく意味が異なる。しかし、東京都および政府のコメントが、よく理解できない…