日本の医療体制
感染しても抵抗力のある若い人たちがコロナに感染するままにまかせて、そのいっぽうで死亡の危険のある高齢者を隔離すれば、「集団免疫」が形成されるので、いまのコロナ禍は解決する。この日本でも多くの人の興味を掻き立てた「解決策」が、英国とアメリカ…
この9月8日に、コロナワクチンの開発に関わっている巨大製薬会社9社が共同で、コロナワクチン開発はあくまで科学的な基準で進めると宣誓して注目された。しかも、同日にコロナワクチンで最先端にあるとされるアストラゼネカ社が、進行中の第3段階(第3…
数日前、テレビを見ていたらNHKが、「ワクチン供給でアストラゼネカと合意」とのニュースを流した。たしか、8月6日だったと思う。翌日にはもっと詳しい情報が報じられて、どうやら、以前からの懸案だった、コロナ・ワクチン開発で先行していたアストラ…
何か気の利いたことを言いたい、衝撃的な言動で耳目をひきたいというときの安易な方法が、どこか外国の話をはなはだしく理想化して語るというのは、日本の古代からの悪癖である。これからやってくるコロナ禍の第2波には、スウェーデン方式がいいという言説…
英経済誌『ジ・エコノミスト』の研究部門EIUが6月17日に発表した「OECD諸国のコロナ危機対応はどれくらい評価されるか」というレポートでは、「優・良・可・不可」で評価すると、日本は「可」でアメリカが「良」だというので話題になっている。 最初に思…
新型コロナウィルスに対する「スウェーデン方式」は、ほぼ失敗だったと考えてよさそうである。もちろん、これからの第2波において集団免疫が0.5%にも達していないと推定される日本では、それゆえに悲惨な死亡率を記録しないとは限らない。しかし、それ…
やれ、やれ、またしても「バラマキ」なのか。安倍晋三首相は「全世帯に布マスクを2枚配る」という。しかも、なんというケチなバラマキか。最初、スマホで見たとき「あ、エプリル・フールか」と思ったほどだ。そのためにかかる手間や費用そして時間を考える…
今回の新型コロナウイルスに関する政治判断について、「新型なんだからエビデンス(根拠)なんかなくても当たり前」という言説がしばしば見られる。これは一見正しいように見えてまったく間違った妄言といってよい。 新しい事態や新奇な事象に対して行われる…
分けのわからないことをいうのは、安倍首相だけではなく、ちゃんと周囲の「専門家」といわれる人たちにも「感染」しているようだ。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のまとめ役のような人物が「エビデンス(根拠)はないが、そうでないと説明がつかな…
なんだ、やっぱり失敗じゃないか。今日発表された政府周辺の専門家たちの新型コロナウィルス対策の「見解」を聞いての感想だ。おそらく多くの国民の感想でもあるのではないだろうか。これなら、別に専門家でなくとも、こうした事態は分かっていた。 政府の息…
中国政府が2月14日0時に発表した、新型コロナウィルス肺炎への感染者数および死者数の訂正は、これまでの発表が信用できないものと分かると同時に、新型肺炎の感染力や致死率についての見直しを促すものだった。そしてさらには、これまで不確実な情報か…
新型コロナウィルス肺炎による死者が確認され、世界中を恐怖の渦に放り込んでから、すでに1カ月が過ぎようとしている。この間、明らかになったのは2003年のSARSに比べれば致死率(感染者の死亡率)が低いということと、日本の最終的な防御力は現在…
いまも新型コロナウィルスが引き起こす肺炎が、中国だけでなく世界をも揺るがしていることは間違いない。しかし、人々の心を動揺させているのは、ウィルスだけではない。まさに新型コロナウィルス肺炎の流行を阻止すべき人たちの「不確実」な発言もまた、世…