HatsugenToday

東谷暁による「事件」に対する解釈論

2020-01-01から1年間の記事一覧

安倍首相がマスクを配るそうだ;エプリル・フールかと思った

やれ、やれ、またしても「バラマキ」なのか。安倍晋三首相は「全世帯に布マスクを2枚配る」という。しかも、なんというケチなバラマキか。最初、スマホで見たとき「あ、エプリル・フールか」と思ったほどだ。そのためにかかる手間や費用そして時間を考える…

新型だからエビデンスはいらないという妄言;それなら何の責任もなくなる

今回の新型コロナウイルスに関する政治判断について、「新型なんだからエビデンス(根拠)なんかなくても当たり前」という言説がしばしば見られる。これは一見正しいように見えてまったく間違った妄言といってよい。 新しい事態や新奇な事象に対して行われる…

複合エピデミックには間口の広い戦略が有効だ;新型コロナとバブル崩壊との闘い

いまや新型コロナウイルスの衝撃から生じた株価暴落のために、世界的に景気後退は避けられないところまできている。わが国でも新型コロナによる不況への対策がさまざま論じられているが、その多くは財政出動と金融緩和の組み合わせによって、なんとか乗り切…

流言蜚語が「歴史」をつくる;いま情報には冷たく接してちょうどいい

新型コロナウイルスの蔓延は、WHOのディドロスですら「パンデミック」と認めざるを得ない状態となった。世界はその恐怖にパニックに陥って、株価も暴落を続けている。いま現在(2月13日午後12時40分)も、日経平均は17000円を挟んでもみ合いにな…

40歳代って若者なのか?;感染症専門家たちの奇妙な見識

分けのわからないことをいうのは、安倍首相だけではなく、ちゃんと周囲の「専門家」といわれる人たちにも「感染」しているようだ。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のまとめ役のような人物が「エビデンス(根拠)はないが、そうでないと説明がつかな…

ますますパニクる安倍首相;側近か閣僚がまず落ち着かせるべきだ

今度はマスクを買い占めて北海道に送るそうだ。側近でも閣僚でもいいから、いい加減、安倍首相がパニクッて暴走するのをやめさせたらどうか。すでに何度も指摘されているが、新型コロナウイルスに感染して危険なのは高齢者であり、19歳以下で感染した割合…

政治指導者が率先してパニック!;学校封鎖と企業封じ込めに出た安倍首相

新型コロナウイルスの蔓延が予想されることで、パニックに陥った安倍信三首相およびトランプ大統領の言動が、あらたな株価暴落をもたらしている。つまり、暴落の直接の原因は安倍首相とトランプ大統領なのだ。政治指導者がパニックになったら、もう目も当て…

なんだ、やっぱり失敗じゃないか;安倍政権の新型肺炎対策の惨状

なんだ、やっぱり失敗じゃないか。今日発表された政府周辺の専門家たちの新型コロナウィルス対策の「見解」を聞いての感想だ。おそらく多くの国民の感想でもあるのではないだろうか。これなら、別に専門家でなくとも、こうした事態は分かっていた。 政府の息…

中国政府の「訂正」がもつインパクト;激変する新型肺炎のピークと終息の予測

中国政府が2月14日0時に発表した、新型コロナウィルス肺炎への感染者数および死者数の訂正は、これまでの発表が信用できないものと分かると同時に、新型肺炎の感染力や致死率についての見直しを促すものだった。そしてさらには、これまで不確実な情報か…

新型肺炎で死なないための最後の砦;中国もアメリカも封じ込めていない

新型コロナウィルス肺炎による死者が確認され、世界中を恐怖の渦に放り込んでから、すでに1カ月が過ぎようとしている。この間、明らかになったのは2003年のSARSに比べれば致死率(感染者の死亡率)が低いということと、日本の最終的な防御力は現在…

新型コロナウィルスの何が怖いのか;パニック防止がパニックを生む

いまも新型コロナウィルスが引き起こす肺炎が、中国だけでなく世界をも揺るがしていることは間違いない。しかし、人々の心を動揺させているのは、ウィルスだけではない。まさに新型コロナウィルス肺炎の流行を阻止すべき人たちの「不確実」な発言もまた、世…

アメリカとイランの戦線は拡大する;米イ戦争シミュレーションで予測

アメリカのソレイマニ司令官暗殺に対して、イラク側の報復が行なわれたが、これから両国はどのような事態を迎えるのだろうか。こうしてワープロを打っているうちにも、状況は急変してしまうかもしれない。しかし、これからの推移を予言できないにしても、何…

米国はイランと戦争するのか;論じられない2つのファクター

トランプ大統領のソレイマニ司令官暗殺に対して、イランのイスラム革命防衛隊がイラクの米軍のアル・アサド基地を攻撃して、本格的な戦争への予感が世界を覆っている。すでにイラクはこの攻撃がアメリカへの「報復」であることを表明している。1月8日の東…