新型コロナウイルスの蔓延が予想されることで、パニックに陥った安倍信三首相およびトランプ大統領の言動が、あらたな株価暴落をもたらしている。つまり、暴落の直接の原因は安倍首相とトランプ大統領なのだ。政治指導者がパニックになったら、もう目も当てられない。
朝日新聞電子版より
安倍首相の馬鹿さ加減はいうまでもないことだ。WHOや「専門家」たちの発表で楽観的になり、春節で押しかけてくる中国人観光客をそのまま受け入れてしまうという大失態をおかしてしまった。おそらく、根拠の薄い(後から修正された)データーで助言した周囲の連中に腹を立てて、こんどは学校や企業の「封じ込め」をやろうとしているわけだが、封じ込めるべきは中国からくる観光客だったのだ。
いまさら、国内に蔓延しつつある新型コロナウイルスを、学校や企業を休みにしたからといって、封じ込められるわけがない。せいぜい感染者の数の低減化である。もちろん、それがまったく意味ないとはいわないが、そもそも中国観光客からのお土産代と習近平に来日させて自らの業績に上乗せしたいという短慮が、いまのような危機を招いているのは歴然としているではないか。まず、国民へのお詫びが先だろう。
中国観光客のお土産代と首相のけちなプライドの価値と、いま国民が受けている経済的打撃および恐怖と病死を比較考量すれば、あきらかに後者のほうが巨大であり、いままさにさらに膨張しつつあるのだ。こうした大物政治家気どりのおぼっちゃま君が、これまでの長期にわたり日本を支配していたというのは、悲劇以外の何物でもないだろう。
朝日新聞電子版より
それほど難しくない経済回復に失敗し、出す改革出す改革がみな半端で、しかも見当違いのものばかり。ながらえば恥多しの言葉どおり、長く支配したからといって、その政治家の功績や偉大さが証明されるものではない。あまりに情けない今度の封じ込め失敗は、国内の政治力だけでは隠し切れなかったから顕在化したにすぎない。
日米首脳パニック協定だったのか
これからの経済的な影響については「コモドンの空飛ぶ書斎」に投稿した「今のバブルはいつ崩壊するか」を参照していただきたい。最新のものが「今のバブルはいつ崩壊するか(11)パニックを加速するモーメント」です。封じ込めるべきは、安倍首相の愚かさと我儘ではないのか。