プーチン の検索結果:
…アが考えを変えるか、プーチンが危機に陥ることを望んでいる。つまり、両方とも戦争の相手がくじけることを望む理由があるので、両方ともこの戦争を続けようとするインセンティブが働くのである」 それぞれの勢力が目標とするものがまったく異なるという構造的要因と、それぞれの勢力が抱いている心理的要因が、可能性としては存在している「誰も負けたことにならない」休戦という形式での妥協が、まったく不可能になってしまっている。というのが、現時点でのラックマンの診断ということだろう。「この戦争を早く終…
…争が開始された後に、プーチン大統領と会談したしたイスラエル前首相のナフタリ・ベネットは、プーチンが「ゼレンスキーを殺すことはない」と約束したと発言して話題になっている。もちろん、これは暗殺などの手段で殺害はしないということだと思われるが、さまざまな憶測を呼んでいる。 独紙フランクフルター・アルゲマイネ2月5日付は「プーチンは私にゼレンスキーは殺さないと語った」との短い記事を掲載した。この記事によると、ナフタリ・ベネット氏は、昨年5月にロシアを訪れてプーチン大統領と調停のための…
…ると警告していた。「プーチンの野望」だけが指摘されるが、それ以前の「アメリカの野望」も見直す必要がある。 アメリカの外交誌フォーリンアフェアーズ電子版1月27日号は、歴史家フランク・コスティグリオラの「ケナンのウクライナについての警告」を掲載した。コスティグリオラはジョージ・ケナンの伝記『ケナン:世界の中の人生』を上梓して間もない。改めていうまでもなく、この1年弱のあいだ、ウクライナ戦争についていま流布している解釈に疑問を抱く論者は、必ずケナンの警告にまでさかのぼって論じよう…
…。ここでの勝利とは、プーチンのロシアが東部の占領地を確保し、クリミア支配を継続することを意味するだろう。 次に、シナリオ2:両軍とも「千日手」つまり硬直状態に陥ってしまうケース。ロシアは数十万人の若い兵士を動員して攻勢をかけるが、不利な戦局を自国に好転させることができない。いっぽう、局地戦でウクライナはいくつかの勝利を手にするが、ウクライナ軍の損耗率も激しく、小さな勝利を得るために犠牲にする兵士数も多くなってしまう。戦場での勝利を得られないプーチンは、ウクライナのインフラ、特…
…しようとしていない。プーチン大統領が停戦について触れても、バイデン大統領は停戦を好ましいこととはしても、ロシアは本気でないとして、具体的な動きはまったく見られないのだ。 これはオースティン国防長官が「ロシアが新たに他国を侵略できないレベルまで軍事力を削ぐ」ことを戦争の目標としているので、当然であるかのように指摘する論者もいる。しかし、すでに積り積もった膨大な「世界が安全になるための投資」を正視すれば、すでにウクライナ戦争の最大規模の当事者はアメリカであり、共和党のトランプ派で…
…道機関も流していて、プーチン大統領の窮状も想像するに難くないのだが、もちろん、このまま手をこまねいて見ているわけはない。 ザ・タイムズによれば、英国国防省はウクライナ戦争の情報をアップデートするなかで、プーチンはウクライナ軍の同国東部における防衛線を、突破できるのに十分な兵士数を捻出するのに必死だということである。先週、ロシア政府のスポークスマンは、この戦いの目標はいまも変わっておらず、ウクライナ東部のドンバス地方を「解放」するために努力していると述べているという。 The …
…なのは、2014年にプーチンが2人の死者を出しただけでやすやすと占領し、すぐに併合してしまったからだ。しかし、これは例外中の例外であり、このときはウクライナに事実上、戦う準備がなかった。歴史をひもとけば、1850年代のクリミア戦争といえば、血塗られた苛烈な戦争の代名詞である。また、ロシア革命のときの内戦でも何十万人もの死者を出し、さらに、第二次世界大戦のさいにもクリミア攻防は熾烈な戦いとなった。 興味深いのは、ウクライナの奪還は軍事ではなく外交によるのがいいと、ウクライナの軍…
…レてしまえば、悪辣なプーチンに悲惨な戦争を強いられているという、これまで培ってきたイメージが崩壊する危険がある。これもヘルソン奪還によって生じた、ウクライナ軍のいまの士気の高さからすれば、そんなことをするまでのことはないはずである。 さらに、アメリカの立場を考えれば「ロシアの軍事力を削ぐ」ことが戦争の目的であり、これからも偽善的に代理戦争を続けたい。NATOの事実上のリーダーとして、ロシアとの直接の戦いに引きずり込まれるのは、とくにバイデン大統領にしてみれば「まっぴら」だと思…
…くつも書き、最近も『プーチンの戦争』を上梓したマーク・ガレオッティが英紙ザ・タイムズ11月12日付に投稿した「プーチンは鼻をへし折られたがゼレンスキーは自信過剰にならないほうがいい」の締め括りの文章である。たしかにウクライナ軍によるヘルソン奪還は歴史に残る出来事だが、問題はこれから浮上してくる多くのジレンマの解決なのだという。 ガレオッティは今回のヘルソン奪還について、ウクライナ軍がいかに注意深く戦っていたかを指摘している。つまり、ロシアにとっての打撃がプライドをかろうじて超…
…す) ヘルソン撤退はプーチンの威光をいちじるしく傷つけるだろう すでにテレビのニュースでも、ロシア軍がヘルソンから撤退すると発表したことは報道されている。しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領は、この発表じたいに疑問をもっているようで、「慎重に行動する」とコメントしている。たしかに、ロシアは政治においても軍事においても、フェイクやフェイントはふつうのことだから、注意するのが当然だろう。 英経済誌ジ・エコノミスト11月9日号は「ロシアはウクライナ南部のヘルソンを放棄するといって…
…である。ということはプーチン大統領が自国の戦術核を先制攻撃に使うときには、核弾頭の運搬が必要なわけで、こうした作業が始まるかどうかを観察していれば、ある程度は判断できると専門家は指摘しているという。 しかし、こうした見方は必ずしも正しいとは言えないと反論する専門家もいる。核弾頭を運搬するさいには、特別の列車かローリー車が使われるのでそれを見ればいいというが、ロシアは逆にその思い込みを利用して、普通の列車やトラックで運んでしまって裏をかくということもありうるというのだ。また、兵…
…徴として建設された「プーチン橋」の破壊が、核戦争の切っ掛けとなってしまうのか。世界は固唾を飲んで見守っている。欧米のメディアが報じている情報や推論などから、いったい誰が実行したのか、そして、プーチンが核を使用する可能性があるのか。きわめて危険ないまの状況の本質を読み取ってみることにしよう。 分厚いコンクリートを破断する激しい爆発だったという まずは何が起こったかを、少し細かいが確認したい。日本時間で10月8日の早朝、クリミアとロシア本土をつなぐ唯一の橋であるクリミア橋で爆発が…
プーチンは間違いなく追いつめられている。しかし、そのことがますます核使用に「正当性」を与えつつあるとの指摘がある。いまやロシアはアメリカおよびNATOをバックに控えたウクライナに母国を蹂躙されている。したがって、プーチンのこれからの決断は、母国を守るための起死回生の行為として行われるというのだ。 すでにプーチンは核攻撃を準備しているとの示唆がなされている。英国紙ザ・タイムズの10月4日付「プーチンは『ウクライナへの核兵器列車を命じる』」との記事だが、ウクライナに対して核兵器を…
プーチンはウクライナ東部を一方的に併合したが、戦況が思わしくないことには変わりがない。ますます核兵器を使う可能性が高まっているわけだが、では、核兵器を使用した後、世界はどうなるのだろうか。使われる核兵器は「戦術核」と指摘されているが、それはどんなものだろうか。少し掘り下げて考えると、いま世界が置かれている不安定な状態が明らかになる。 ロシアが核兵器を使いそうだとの報道は世界中のメディアが行っているが、最近読んだものでは英経済誌ジ・エコノミスト9月29日号の「ウクライナ戦争は核…
ロシアのプーチン大統領が、部分的ながら「動員」を宣言し、同時に核使用を示唆した。部分的動員は効果が少ないとの予測が多いが、核兵器の使用について、アメリカおよび西側諸国の反応はどうだろうか。実は、アメリカおよびその同盟国は、これまでもロシアと非公式に接触して核使用を牽制していたのだ。 フィナンシャル・タイムズ紙9月24日付の「ウクライナの西側支援国はプーチンの発言の後に核抑止を強化している」は、核兵器をめぐる情報世界の裏舞台をのぞかせてくれる。アメリカと西側諸国の高官5名に取材…
プーチン大統領は予備役30万人の動員を決めた。総動員ではなく「部分的動員」だそうだが、はたして不利になっていた戦局を転換できるのだろうか。西側の論評のほとんどがそれは不可能だと指摘している。いまの劣勢は動員数より武器の性能から来ている。さらには、投入される兵士たちは訓練がなされているのだろうか。 プーチンが部分的動員を決定する直前、外交誌フォーリンアフェアーズ電子版9月16日付が「プーチンによるウクライナでの次の一手」を掲載していた。この論文では、プーチンには2つの選択肢があ…
…のため追い詰められたプーチンは、核兵器を使うのではないかとの予測も強まっている。はたして、プーチンはどのように考えているのか。また、使うとすればどのよう使用するのか。西側においてさまざまな議論が交わされている。 英経済誌ジ・エコノミスト9月14日号は「ロシア軍の撤退は核戦争の危険度を高めているか」を掲載して、プーチンは核兵器を使うのか、使うとすればどのようにかについて、いくつかの視点から、現在の議論を紹介している。順序は逆になるが、まず、どのような核兵器かについて、NATOの…
…ハルキウを奪還されたプーチンはどう出るか ハルキウ州での作戦は、ロシア軍にとって「サプライズ」だったとの報道がある。南部のヘルソン奪還がウクライナ軍の最大の課題だと思われたので、ロシア軍も迷いはあったものの、北東部ハルキウ州の兵力を南部のヘルソン周辺に移動させていた。そこで生まれたスキを突いたのが、ウクライナ軍の奇襲的攻撃だった。 もちろん、ウクライナ軍のパワーアップには、アメリカから送られてきたハイマースなどの強力な武器が大きくかかわっている。ウクライナ軍はいまやロシア軍の…
…して、ウラジミール・プーチンが使えるパワーを削ぎ取る。最終的には、ほかの戦争をしたがっている国を抑止して、世界の秩序を維持するということだった。 こうした「経済によって戦争を抑止する」という考え方は、1990年代のアメリカによるイラク戦争やアフガニスタン戦争の軍事による力任せのやり方が、いまやもう使えないという認識に立っていた。これからのロウグ・ステイト(ならず者国家)を押さえつける新しいやり方として生まれてきたものだった。しかし、それを経済規模世界で11位のロシアに試してみ…
…い。大国の論理を持つプーチンのロシアは、西側の国境が自国に接近し食い込んでくることに耐えられないので、戦争という手段に訴えてもそれを阻止するだろうと見ていた。そして、そのことは彼以前にも指摘されていたことだったのに、「幻想のような理想主義」でNATOを拡大した、アメリカの外交を批判したのである。 ミアシャイマーの議論は、すでにこのブログでも「ウクライナ危機の責任は西側にある;ジョン・ミアシャイマーの冷徹な分析」で紹介した。こんどは外交誌フォーリンアフェアーズ電子版8月17日付…
…受けたとき、もちろんプーチンはゼレンスキーが、以前にテレビドラマでウクライナ大統領を演じたことを知っていた。「そのうち我々は会うことになるだろう」といったあとで、「ほんとうのところ、何かを演じるということと、何かであるということとは、まったく別のことだがね」と続けたという。 「演じる」と「である」ことの違いはどこにあるのか このエピソードは、最近刊行されたスティーブン・デリックスとマリナ・シェルクノワの『ゼレンスキー:現実の伝記』に出てくる話だ。いまの時点でこのエピソードを読…
…いにのって、ロシアのプーチン大統領との直接の会談を実現しようと画策しはじめた。ほかでもない、大統領選挙のさいの公約のひとつである「ドンバスでの紛争を終わらせる」を実現するためである。その可能性が生まれたと、ウクライナ国民に期待を持たせたのが、パリで開かれた「ノルマンディ・フォー」の2回目会談だった。 第1回目はノルマンディ上陸作戦70周年記念の式典に世界の首脳が集まったさい、破綻していた停戦協定ミンスク合意を再構築するため、フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相、ロシ…
…た彼にとって、実は、プーチンがウクライナに本格的な侵攻をする以前までは、ロシアは絶対的な敵ではありえなかった。 ゼレンスキーがいまになってロシアとの情報問題に神経質になっているのは、彼の「親戚と友達」とは、ロシア人脈とドンバスのロシア系勢力と繋がっている者が多いからではないだろうか。そしておそらく、ウクライナが戦場になり、国内にアメリカを中心とする西側勢力が入ってくることによって、NATOの情報機関にとっては、ゼレンスキーのロシア系人脈に対する懸念が生じているわけである。 ●…
…み切ったのはロシアのプーチン大統領に他ならないが、ゼレンスキー政権は多くの問題を抱えていた。このシリーズでは、ゼレンスキー政権の内側を覗くことで、いまの世界情勢を見直してみたい。 2019年4月21日、ウォロディミル・ゼレンスキーは第6代ウクライナ大統領に当選した。すでに1回目の投票でゼレンスキーの優位は明らかだったが、決選投票で73%を超える支持を得るとは誰も予想しなかった。ゼレンスキーの選挙陣営でも、実は、ここまでの勝利は考えていなかった。テレビで人気のあるコメディアンで…
…トは不可能だろう。 プーチンはドンバスでの優勢に気をよくしてか「時とカネは自分に味方している」と思っていると同誌は推測している。たしかに、通貨ルーブルはウクライナ侵攻以前以上に高くなったが、それは金融政策のトリックであって、実体経済はじわじわと後退している。物価は18%上昇という数値が発表されている。自動車の生産は80%も下落し、高級車ポルシェの販売台数も95%落ちた(5%ではない、もちろんだけれど)。最近の報道では製造されている自動車にはエア・バッグなどの安全装置がついてい…
…プレッシャーによって動揺することになるという。プレッシャーのひとつは現在のインフレであり、もうひとつがこれから予定されている選挙だ。とくに、アメリカの場合には、ウクライナ嫌いのプーチンを称賛したトランプが出馬する大統領選が、2023年にあることを忘れるわけにはいかない。同誌はどこかパセティックなこの記事を、次のような言葉で締めくくっている。 「ウクライナとその支援諸国は、プーチンを打ち破るためのヒト、カネ、そしてモノをもっている。しかし、彼ら全員に、その意志はあるのだろうか」
…いくことにしたい。 プーチンがウクライナ侵攻に踏み切る前から、この戦いはウクライナの「非ナチス化」を実行するのだと述べていたことは、まだ覚えている人もいるだろう。「侵略者が何をいっているんだ、盗人猛々しい」と思った人も多かったに違いない。フェディルコも「これはナンセンスな主張」と述べているが、それではまったく根も葉もない話なのかといえば、厳密にはそうではないのである。 ロシア侵攻前のドンバス勢力図。アゾフ連隊の勢力は青色 まず、フェディルコは、ロシア人にとってはプロパガンダと…
…を指摘している。 「プーチン大統領のウクライナ侵攻には、大きな誤算があったことはたしかだ。しかし、NATOの一部にあるような、これまでの戦いだけから過剰に教訓を引き出すやり方は、長期的なヨーロッパの安全保障を見間違う危険がある。ロシアはすでに戦略的な敵対者でなくなったわけでも、また、単なる見かけだけの張り子のトラでもない。この数日のウクライナ東部でのロシア軍は、精彩を欠いていて、遅々として進まないが、それなりの成果を生んでいる」 この記事が掲載されたのが6月7日、ロシア側のル…
…を始めたのはロシアのプーチンだが、実際にはバイデン政権は中国に焦点を当てざるをえず、ウクライナ戦争はヨーロッパの安全保障の戦いであるだけでなく、もっとグローバルな秩序についての戦いでもあることが見えてくるわけである」 ラックマンが憂慮しているのは、こうした構図が明らかなのに、アメリカのバイデン大統領がいまいち「グローバル・サウス」との連携に力を入れていないことだ。あるいは、失敗していることである。たとえば、最近、ワシントンで開催されたASEANのサミットでは、非公式にではあっ…
プーチン大統領が、今回のウクライナ侵攻の直前、すでにロシアは核戦争すら辞さないという姿勢を見せた。それに対して世界は「単なる脅し」と捉えて、ウクライナ侵攻もあり得ないと受け止めた。しかし、プーチンは多くの誤算があったものの、ウクライナ侵攻に踏み切った。では、核兵器の使用はどうなのか。プーチンは多くの誤算をしてしまう独裁者だからこそ、その脅威は存在していると考えるべきだろう。 英経済誌ジ・エコノミスト6月1日号は「核の新時代」との社説を掲載した。同誌は「たとえプーチンがウクライ…