プーチン の検索結果:
…拡大を唱えたことに、プーチンは衝撃を受けて激しく反発するようになる。2014年にアメリカが支援する勢力が暴動を起こして、当時の親ロシア派の大統領を国外に放逐したとき、ロシアは戦争状態に入ったと捉えており、このとき以来ずっと、西側の対露経済制裁も継続されている。また、アメリカもウクライナへの軍事的支援を本格化していったことは周知のとおりである。 「2014年に始まった戦争は恒久的にウクライナの政治を変えてしまった」とフェディルコが書いているように、クリミアだけでなくロシアが侵攻…
…、台湾問題の行く末、プーチン大統領への感想と、重要なテーマに触れているので、なるだけ正確に、ただし簡単に紹介しておきたい。 フィナンシャルタイムズ5月8日付に掲載された「CIA長官が中国はウクライナ戦争に動揺していると発言」との記事は、ビル・バーンズ長官がすべてホンネを語っているとは限らないにしても、なかなか興味深い。バーンズ長官はもともと外交畑の人物だから、発言は深読みされることを回避したいのか、それとも一定の影響を前提としたものかをあれこれ考えて読むのも、バイデン政権の関…
プーチン大統領はウクライナ東部での戦いに勝てなければ、核兵器を使うだろうとの憂慮が生まれている。こんどのドンバス地方を舞台にした戦闘においては、ロシア軍の有利な戦術が使えるとの指摘もあるいっぽう、ロシア兵の士気が低く、武器も旧式が多く、作戦も拙劣なので、通常兵器では勝てないと判断するところまで追いつめられるというわけだ。 いまもウクライナの東部から南部にかけての地域で、両軍の戦闘は続いているが、ここにきてさまざまなニュースが報じられている。たとえば、英国のラジオLBCでは、同…
…ても、明るい見通しをプーチンが赤の広場で発表できることである。あるシンクタンクのロシア担当者は「私自身はそうしたフェティシズムは信じていないが、ロシア軍としてはそうした成功の話題をもたらすことも大事なのだ」と述べている。物理的には全面的な衝突、そして、はずせない心理かつ政治における制約。ということは、プーチンは何があっても、もう後には下がれないのだ。 こうした諸条件のなかで行われる戦いというのは、苛烈になることを逃れられないのではないだろうか。すでにウクライナ側のドンバス地域…
…なさの一例となって、プーチン体制の脆弱さをあらわすものとされている。しかし、この事態についてはどうも単純には捉えられない背景があると思われる。 すでに「モスクワの沈没は米国のスパイ機が見つけた;代理戦争の様相を深めるウクライナ戦争」で、この出来事にはアメリカのスパイ機が関わっていたことと、このスパイ機が戦術上の情報をウクライナに提供していたとすれば、もうアメリカは十分に参戦しているわけで、ウクライナ戦争は代理戦争に移行していると示唆しておいた。 その後もさまざまなメディアがこ…
…る。これらがすべて、プーチンの情報操作によって行われたとは思えないから、いまのところは、ロシア国内が戦場になっていないことが、最大のファクターだと思われる。 週刊誌の広告に「ロシアは物価が3倍に」とあったので見てみたら、今は週に2%の上昇を見せているので1年後には3倍だという意味だった。おそらく、(1+0.02)^53(2%を複利計算で53乗する)といった単純なシミュレーションによるものだと思われる。さらに上昇すれば、ロシア政府は価格統制を強化すると思われるので、単純にそうな…
…。ジャーナリズムではプーチンをパラノイアの異常な独裁者として描き出し、習近平を毛沢東以来の専制的支配者として論じることで、ウクライナ侵攻と台湾侵攻をパラレルに論じる傾向が強い。これはジャーナリズムに限らず、政治学者の間ですらひとつの「方法論」として定着したやり方といえる。 たとえば、あえて比較するが、恐るべき独裁者だったヒトラーはドイツ第三帝国の確立のために無謀な戦争に踏み込んでいったと説明するさい、彼の心理的な傾向や欠陥を指摘して、こうした「異常」な戦争は「異常」な性格から…
…で、西側の経済制裁でプーチンを失脚させたい人には、不愉快なものかもしれない。もちろん、ロシア経済はかなりの下方圧力を受けている。しかし、そうでない分野もある。 まず、同誌が掲げているグラフから見てみよう(下の3つのグラフ)。一番上のグラフはロシアの通貨ルーブルの上下を示したもので、一時は対ドルの値で急激な下落を見せたが、「その後、戦争開始前のレベルに戻りつつある」(グラフ上)。株価はさすがに3分の1まで急落したが、取引停止を解除してからは、さほどの下落はなく、逆にちょっと上昇…
…いるという。しかも、プーチンの顧問でスポークスマンでもあるデミトリー・ペスコフは、「ロシア側は交渉の進展を望んでいるわけではなく、今のところ残念ながら、重要な項目については語ることはできない」と発言している。 交渉のなかでウクライナ側は、自国の核武装を放棄する旨を述べているが、NATOの第5条に代わる安全保障の仕組みついても大きな課題になっているようだ。前出のアラハミアたちが憂慮しているのは、交渉が妥結に至っても、決定事項を保障するためには、ロシアだけでなくアメリカ、英国、カ…
…シャイマーによれば、プーチンは冷戦終結以降、西側の勢力が旧ソ連の版図におよんだことに、屈辱とショックを感じていた。ソ連崩壊によって縮小した自国が、直接に西側の軍事同盟であるNATO(北太平洋条約機構)と対峙するのを憤ると同時に恐れていたわけだ。 そのため2008年に開かれたブカレスト首脳会議で、米国のブッシュ政権がウクライナやグルジア(現ジョージア)をNATOに加盟させる方針を打ち出したとき、プーチンは激しく怒りをあらわにしたという。この会議ではNATO側のメルケル独首相やサ…
…えなくなっている。 プーチン大統領はウクライナ侵攻の前に核を含む軍事演習を展開し、侵攻直後にも使用の可能性があることを宣言している。「プーチンは侵攻の直後、高いレベルではないとはいえ、ロシアの核兵器使用を警告した。ロシアの核兵器についてプーチンが発言したのは、これが初めてのことだった」(ウォールストリート紙3月22日付アップデート)。 核兵器を使用すれば世界の世論はロシアを総攻撃することが予想され、完全に孤立することはもとより、核攻撃を含む報復の理由を西側に与えることになる。…
…。もちろん、そこにはプーチンが戦争遂行の野望をもち、ゼレンスキーに抗戦継続の意志があるからだが、さらに、いまや流動的な戦争の状況そのものが、それぞれの交渉条件となってしまったからだ。「戦争も交渉のうち」との視点から分析している、米国陸軍士官学校の教官による、きわめて冷徹な分析を紹介しておこう。 ウエスト・ポイントといえば米国陸軍士官学校のことで、軍人エリート養成の拠点である。この士官学校で国際関係論を講じているロバート・パーソン准教授が、現実主義とされる外交誌「ザ・ナショナル…
…頭にある。そもそも、プーチン大統領がこの案にどこまで乗り気なのかすら不明なのだ。(しかもプーチンは、3月17日に「目的は必ず達成する」と発言している。もう揺さぶりをかけているのだ)「ウクライナの高官は、ロシアのプーチン大統領が完全に和平への意志があるのかを疑問視し、また、ロシア側はたんに軍列を整えるために時間稼ぎをしているだけではないか、との疑いは消えないと述べている」。 そして、いちばん大きいのが、この和平交渉とその決定事項をいったい誰が保障してくれるのかという問題である。…
…ら紹介しておこう。「プーチンは確かにロシア軍の実力を見誤り、ウクライナの抗戦を甘く見たかもしれない。しかし、追い詰められた冷酷な大国が何をやるか、けっして過少評価すべきでない」というものだ。つまり、このままではロシアとNATOとの戦争となり、アメリカを巻き込んだ核戦争の脅威にも直面するというのだ。 ミアシャイマーのウクライナ論については「ウクライナ、台湾、そして日本(5)ゼレンスキーに責任はないのか」で触れたが、国際政治学者のなかでも「リアリスト」に分類されており、世界政治を…
…が見抜いているようにプーチンの代理人にすぎないが、これから始まるキエフ総攻撃でロシアの圧倒的勝利を前提に、キエフ政府の傀儡化を図るのが最低限の線なのだ。 ウクライナ戦争を見守っている世界の人びとのなかには、なぜ、ウクライナのゼレンスキー大統領が希望して書類にサインまでしたEU加盟が、当面、受け入れられなかったのか不思議に思う人も多いだろう。また、ゼレンスキーが西側に必死に求めている、ウクライナ上空の「ノーフライ・ゾーン(飛行禁止区域)」の設定を、アメリカなどが乗り気でないのは…
…らない。アメリカではプーチン大統領の精神状態を疑う説があり、そのための検討も行われているという。もちろん、アメリカは戦車を含めた武器の供与計画も継続しているが、交渉の相手が正気でなければ武器による攻撃も意味がなくなる。 ゼレンスキーのビデオ演説は激しくロシアを批判している。「今日もロシアはハリコフのパン屋さんを爆撃した。いったい何のために? 古いパン屋さんなのだ。考えてもみてほしい、パン屋さんを爆撃して何になるんだ! ロシアの連中は他にやることがあるだろう」。ロシア軍は、自分…
…クヤマは述べている。プーチンのロシア軍がウクライナに侵攻することによって、「歴史の終わり」だった1991年以来続いてきたリベラルな世界が終わり、「プーチンの世界」が始まったからではない。フクヤマはこの戦争に、本来のリベラルな世界がよみがえる、ひとつのきっかけを見出しているからなのだ。 フクヤマについて、ある程度ご存知の方は、すぐに後半に飛んでもかまわない(自由と民主主義は「腐敗」した以降)。いうまでもなくフランシス・フクヤマは1989年に論文「歴史の終わり?」を書いて、冷戦の…
…クライナ戦争を続けるプーチンとの同盟関係であり、ふたつめが、不動産バブル解決の行方が不明瞭なこと、みっつめが、香港での爆発的感染に明らかなゼロコロナ政策の挫折である。 フィナンシャルタイムズ紙3月4日付は、「ウクライナ戦争の糾弾とコロナ禍の混乱が習近平の栄光に影を投げかけている」を掲載している。同紙は必ずしも習近平が失脚すると言っているわけではないが、ウクライナ戦争を続けるプーチンを「支持」してしまったこと、また、ゼロコロナに固執してきたコロナ対策が破綻しつつあること、さらに…
ウクライナ戦争の勃発はアジアにおける領土問題に大きな影響をもたらす。それは間違いないことだ。ところが、奇妙なことにウクライナと台湾は「違う」と主張して、ウクライナと比較して台湾有事について考えるのは危険だとか、あるいは10年早いとか述べている政治家や評論家がいる。たしかにウクライナ戦争が起こったから、すぐに次は台湾有事だと考えるのは短慮だろう。しかし、いくつもの理由から、ウクライナ戦争と関連づけて、まさにいま台湾有事を考えるべきであり、東アジアの領土問題を検証するのは当然のこ…
…クライナ危機:中国はプーチンを支持するのか?」を寄稿したことだ。 national interestより:ウクライナ侵攻によるアドバンテージは何か アリソンとは、言うまでもなく『決断の本質』や『米中開戦前夜』で知られる外交問題専門家だが、この米中の交渉の経緯について、ウォンの記事が触れなかった事実を付け加え、さらに彼なりの予測をしている。「この記事で(ウォンが)レポートしていないことは、アメリカのブリンケン国務長官が電話で、中国の王毅外相に中国にウクライナ侵攻を阻止する支援を…
…それを命じているのはプーチンである。世界の報道機関や言論人たちはいっせいにプーチンを非難している。それは当然のことだろう。しかし、ではウクライナのゼレンスキー大統領に責任はないのか。 こんな言い方をすると、侵略は始めたほうが悪いという非難が返ってくるかもしれない。あるいは敵に塩を送る気かと憤慨する人もいるだろう。武力によって他国の領土を侵すのが侵略であり、ウクライナ侵攻を命じたのはプーチンなのだから、バイデンが言わなくともプーチンは侵略者だというのは間違いないことだ。しかし、…
…、同記事の冒頭だが「プーチンはウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始しており、キエフの武装を解除するように要求している」とのことだ。 ロシアの国営テレビは火曜日の早朝(ロシア時午前6時前)に、「ロシアの大統領はウクライナを占領する気はないが、ロシアの行動に対して阻止しようとするものすべてに制裁を加えるだろうと警告していた」。しかし、キエフの攻撃は単なる威嚇なのか、占領へと進む作戦なのか、まだ定かではない。 さらにプーチンは「われわれの目的は、キエフ政府からの弾圧やジェノサイドを…
…世界中の報道機関が、プーチンのウクライナ東部分離独立承認と、ロシア軍の同地域への進軍命令を報じている。なんのためにこんなことをするのか。もちろん、独立派の保護を口実にウクライナ東部を事実上ロシアに統合して、勢力圏を西側に拡大するためである。 ワシントンポスト紙2月21日付の「プーチンがウクライナの独立派地域に軍隊派遣を命じる」のアップデート版概略をここに記しておく。「プーチンは分離承認地区に軍隊派遣を命令/世界の指導者たちはプーチンによる分離派承認と(ロシア系への弾圧に対する…
…月19日付は「中国のプーチンへのストップサイン」は、北京オリンピック開催式に北京を訪問したプーチン大統領と習近平主席との間で交わされた共同声明とは微妙な違いがみられるとしている。「安保会議が開かれているバイヤリッシャー・ホーフ・ホテルから発せられたサインは、欠席していたロシアのプーチン大統領を驚かしたかもしれない。中国の王毅外相は明らかにロシアのウクライナ侵攻に対しては反対の発言をしたのである」。 プーチン=習近平の共同宣言には「中ロ両国はNATOの拡大継続に反対し、NATO…
…表した。この演習は、プーチン大統領が自ら指揮をとり、弾道ミサイルと巡航ミサイルの試射もやるといっている。この事態はすでに予測されていたことだが、予測されていたことが正しいとすれば、並行してウクライナ侵攻も断行することになるだろう。 すでに複数のメディアが報じているが、とりあえず目にしたフィナンシャル・タイムズ2月18日付の記事から見てみよう。「ロシアの国防相は金曜日、空軍、陸軍、海軍からなる部隊は演習を開始することになるだろうと発表した。この演習は、核兵器および通常兵器につい…
…月15日付に載った「プーチンはウクライナにおいて、勝利に近づいている」という記事の冒頭の文章だ。筆者は同誌の名物ベテラン記者で辛口で知られるアンブローズ・エヴァンス=プリチャード。サブタイトルが「世界の市場は西側諸国がプーチンの言葉に乗って裏切ることに賭けている」というもので、いまのところプーチンの外交戦術が効果を生み出しているということらしい。 The Telegraphより:ロシアの経済状況はクリミア併合時よりよい この記事でエヴァンス=プリチャードが指摘しているのは、端…
…相がモスクワに飛び、プーチンとの会談を行っていたときだった」。この一部軍隊の引き揚げ情報は、ロイター日本版2月15日付によれば「インタファクス通信が報じた」ものだった。 日本でもNHKラジオなどが比較的早く報じたが、ロシア側の意図についてはさまざまな見方がある。「国営ロシア通信(RIA)が公開した国防省提供のビデオ映像には、戦車などの装甲車が貨車に積み込まれる様子が写っている」(日本版ロイター)というのだが、インタファクスといいRIAといい、情報のほとんどをロシアが提供してい…
…は、バイデン大統領とプーチン大統領の電話会談が始まるというのに、ロシア軍はウクライナとの国境に向かって、いっせいに進軍を始めているという。ワシントンポスト紙2月12日付のビデオ「TikTokのビデオは、ロシア軍がウクライナに迫っている」を掲載した(5:52pm)。 細かいことまで書いている時間がないが、TikTokや他のメディアは、ロシア政府のいう「モスクワは侵攻の準備などしていない」がまったく嘘であることを証明している。CNAのロシア軍アナリストマイケル・コフマンは「戦車や…
…ウクライナについて露プーチン大統領と会談を行った。会談のあとプーチンは「妥協点を見出すためなら、あらゆることを行う」と述べたが、同時に西側諸国に対して、ウクライナをNATOに加えようとしていることを激しく批判した(ウォールストリート紙2月7日付)。いっぽう、米バイデン大統領は独シュルツ首相と会談したさい、「ロシアがウクライナに侵攻すれば、何十億ユーロのガス・パイプラインを止める」と警告している。 英紙ザ・タイムズ2月8日付は論評で「ドイツNATOのなかで最弱の環であり、ロシア…
…オリンピックに訪れたプーチン大統領は、習近平主席とともにNATO拡大を批判している。 英紙フィナンシャル・タイムズ2月5日付は「米国はロシアがウクライナをめぐり西側に警告するため核兵器の演習を行うと見ている」を掲載した。「米国の軍部および情報機関は、今月(2月)にも大規模な核兵器演習を行うと見ている。プーチン大統領がウクライナ侵攻を断行したさい、NATOが介入することを牽制するためと思われる」。 すでに日本でもウクライナ情勢が、緊張の度を高めていることは報じられている。たとえ…